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 ■故障知らず■

私は日ごろ、ほとんど音楽を聞きません。

最後に買ったCD
6年前に買ったキン肉マンサントラ「超人大全集」です。

そんな私ですが、中学〜高校時代
ある女性シンガーソングライターの曲が好きで聞いていました。

CDは熱心に買い集めたし、通学時にはカセットテープ(←当時の主流)で
繰り返し繰り返し聞いていました。

自宅から高校まで、自転車で1時間弱。
54分テープアルバムをちょうど聞き終わる頃に学校に到着しました。

毎朝、同じ曲を聞くものだから
「6曲目が終わる頃には、あの曲がり角を曲がっていないといけないから
 きょうはちょっと遅れているな…。スピードアップせねば!」
とか
「あれ!きょうは信号にもつかまらずにスムーズに来すぎて
 聞き終わる前に到着してしまう!
 ちょっと時間調整でスピード落とすか」
…なんて
通学時間目安にもなっていました。

音楽に興味のないが、なぜその歌手にハマったかというと…

歌の内容が、基本的にモテないからです。

というのも、歌詞が、失恋とか片思いとか、時には逆恨みとか
そんなのばっかりなのです。

私は作詞なんてしたことないからわかりませんが、
このコラムの内容って
基本的に自分の思ったこと、経験に基づいたことを書いています。
作詞もそんなイメージなんだと思います。

ということは…、見送るとか、泣きたいとか、いつか見返すとか、きょうも眠れんとか
挙句の果てに、あんたが他の女にふられるまで待つとか
この女性歌手も、相当なモテないさんなのではないだろうか…?

そのあたりが、同じく全然モテない自分の姿と重なったのです。
モテている奴らには絶対にわからない
その細かいニュアンスを見事につかんでいるのです。

いや…、あれは「想像で書いた」なんて言わせないよ。
控訴審で一転否認に転じて
「あの調書は、捜査官に嘘の自白をさせられた」
なんて言わせないよ
…ぐらいのリアルに作られたモテないソング
見事なモテないっぷりなのです。

そりゃーもう大好きでした。コンサートにも行きましたよ。

しかし…、ある頃から、詞の内容がおかしな方向に走り出したのです。

なんだか、「あなたといれば幸せ」みたいなものを歌い出したのです。

あれ…、なんだかおかしいぞ…! 妙に明るい…。
そんなもん、こちとら、感情移入できないぞ!

ザワザワザワ…。

そして、まもなくその歌手は、有名スポーツ選手結婚しました…!!

あいつ、モテない仲間だったはずなのに、1人だけ幸せつかみよった!!
裏切り者! 出て行きやがれぃ! おい、ハチ!玄関に塩まいておけ!

あたしゃ、どうもおかしいと思ったんですよ。
歌詞の内容もそうなんですけどね、歌い方も変に声量が落ちていてね

パワーがなかったんですよ。

なんだか、投手に例えると、球速がだいぶ落ちていて
歌詞も良くない、つまりストライクも全然入らない…みたいな。

それ以来、私は再び音楽のない生活に戻りました。

あれから約10年―

先日、引っ越しをした際に、押入れの奥から出てきたので
久しぶりに初期の頃のCDを聞いてみました。

「おぉ〜!!」

すごいんです! パワーがあるんです!
あの頃、頑ななまでにモテなかった下田少年の心をつかんだ曲は、これなんです!
パワーがあります! 歌詞もいいんです!

コースいっぱいキレのあるボールビュンビュンきています!
多少ボール球でも振らせてしまうぐらいの球威
つまり駄作気味の曲でも聞かせられるぐらいのパワーがあるのです!

ちょうど、全盛期伊藤智仁(ヤクルト)のような、凄いボールなのです…!
150キロ超ストレート、キレ味バツグンの高速スライダー…衝撃でした!

それが結婚以降は、それこそ引退間際伊藤智仁のような
最速109キロ、制球も定まらず…みたいな歌になっていたのです。

やはり初期は、自己体験に基づいた歌というだけではなく
「モテない」という要素が、恐ろしいパワーを生み出していたのだと思います。

「モテる」というのは、たとえ自己体験でもパワーは生み出さないのですよ。

私は今でも、伊藤智仁プロ野球史上最高の投手だったと信じています。
しかし、故障でその力を発揮することができなくなってしまいました。
残念で仕方ありません。

一方、モテないソングを歌っていた人にとっては、
モテてしまうこと致命的な故障みたいなものなのです。

いつか自分も、同様の故障でこのコラムを書けなくなってしまうのではないか…
という不安を感じながらも
30歳超えても絶好調で書いている自分がいます…(悲)


* 2008/03/24 00:33:27[67]


 ■壮大な地下倉庫システム(上)■

私も30歳になったので、
たま〜に、背伸びして経済雑誌を読んでいると、
「○○業界に改革を起こした! ■■式ビジネスモデル」
…なんて大見出し付きの記事が、よく出ています。

今となっては当たり前になっている手法でも、
誰かが革命を起こしたことにより普及したものって
たくさんあります。

コロンブスの卵的なものですが、
「当時は考えられもしなかった手法」作り上げていくというのは
非常価値のあることです。

現在、このホームページで配信中のネットラジオ
「下田武史のABAの地下倉庫」

1月には、テレビでABAアナウンサー3人による
「ABAの地下倉庫」を放送しました。

そもそもインターネットラジオを始めたのは、様々なことを見据えてのことでした。

全国の他社でも、一見似たようなインターネットラジオポッドキャストなど、
様々な取り組みをしているところもあるようです。

しかし、その先に何を見据えているのかは、うちとは大きく違うと思います。

みなさんの中では、
ABAイメージって、どんなイメージですか?

先日、仕事で関わった相手から
「“好き”とか“嫌い”とか以前に、イメージがない」と言われました…。

自社制作番組が多ければイメージ作りもしやすいでしょうけど、
東京のキー局のように大量の自社制作番組を作ることは
地方局にはできません。

こんな会社は、どうやったらイメージを作ることができるのか?

そのヒントは、「コマーシャル・広告制作」にありました。

私は学生時代
広告論やCM(コマーシャル)制作について学んでいました。

例えば、化粧品メーカーのA社について、どんなイメージがあるか?
…という問いに対して、大部分の人が「洗練されたイメージ」と答えました。
非常にイメージのいい企業なのです。

しかし、このイメージは、決して商品のイメージばかりではありません。
なぜなら、「洗練された化粧品」というのは具体性に欠けるイメージなのです。

私も「洗練されたイメージ」を持っていました。
しかし、A社の化粧品を使った経験はない。 となると、このイメージは…

ずばり、「テレビCMのイメージ」なのです。

実際にこのA社は、広告活動に非常に力を入れていました。
テレビCM史に残る質の高いCMを何本も作っていました。
そのイメージ戦略大成功した例なのです。

で、ABAの話に戻ります。

テレビCMが流れる媒体そのものなので、
そのままの戦略は意外ととりにくい。
RABとかATVでABAのCMを流すわけにもいかない。

そこで考えたのが、「ネットラジオ戦略」なのです。

(続く)


* 2008/03/07 02:24:42[66]


 ■壮大な地下倉庫システム(下)■

(続き)

「会社のイメージがない」ということは、
つまり「アナウンサーのイメージもない」ということです。

何のイメージもないおっさんが出ている番組と
親しみのある“あのアナウンサー”が出ている番組、
どっちを見るでしょうか?

親しみのある“あのアナウンサー”が出ている番組ですよね。

うちの本業はあくまでもテレビです。

ここまでの流れで解説した通り、
本業だけではイメージは作れないので、
「イメージ作りの一環」としてネットラジオを展開しました。

ネットラジオを聞いた人は
「ABAのアナウンサーにはこんな一面があったのか」
イメージを膨らませるわけです。

さらに、この番組がテレビに進出しました。

こうなると、
これまでネットラジオを楽しみに聞いていた人
テレビの方も見てくれるのに加えて、
ネットラジオを聴いたことないけどなんとなくテレビをつけていた人が、
「ABAの地下倉庫」を目にして
「ほー、ネットラジオもやっているのか」と、
ネットラジオを聴いてくれるようになる。

たくさんの人の目に触れることにより、
ネットラジオのアクセス数が飛躍的に伸びます。

そうなると、これまで聞いていなかった人たちも
「ABAのアナウンサーにはこういう一面があったのか」という
イメージを作れるようになる。

その人たちもネットラジオネタコーナーに投稿するようになり
それがネットラジオだけにとどまらずにテレビ版でも紹介され
テレビ・ネットラジオともにどんどん質が向上していく―

それに伴って、ABAのファンがどんどん拡大していくわけです。

こうなれば、地下倉庫以外の番組も親しみを持ってみてもらえることにつながります。

ABAの広告活動としても高い価値を持つ上、
自社制作番組としての価値も高まっていく

これが、ひいては
全ての自社制作番組の価値向上につながっていく―

こうした画期的な循環システム
「ABAの地下倉庫」にはあります。

もっというと、実際にはその先の展開の構想もあります。
まだ形になっていないし、アイディアを盗まれると痛いので明かしませんが、
まだまだ先の展開があって、そこで完成することになります。

名づけて「地下倉庫システム」 我ながら見事な構想です。

まるで、アントン・ハイセルのような壮大な…

さぁ、この地下倉庫システムの完成へまた1歩前進しました!

次回のテレビ放送決定です!

3月13日 25時15分から放送です。

昔から担任の先生に「下田君はやればできる子」だと言われ続けたのに
大学受験時には偏差値30ぐらいしかなくて、あきらめかけたこともありました。

やっぱり担任の先生の言ったとおり、やればできる子でした。

このビジネスモデル確立すれば、
たぶん経済雑誌からインタビューを受けることになるでしょう。

いやー、まいったな、こりゃ…

頭よく見えるようなメガネとか、できる男風のスーツとか買っておかないと…。


* 2008/03/07 02:12:17[65]


 ■話題づくり(上)■

青森県内では電車のことを汽車と呼ぶことが多いです。

例えば、高校生の電車通学汽車通学と呼ぶなど。

正しくは電車ですが、汽車がもう方言というか、慣用句のような形で
定着
しているのです。

そんな中、先日鉄道模型ショーの取材に行きました。

会場内のミニレールの上を、
様々なNゲージHOゲージが走っているわけです。

その中で、現代の新幹線の代表格とも言える500系のぞみ
「デゴイチ」の愛称で親しまれる昔懐かしの蒸気機関車D51
並列して走っていたのです。

時代を超えた夢の競演だなこりゃ、
…なんて思っていたのですが、ふと思いました。

新幹線の横を走る車両だから、並行在来線…?

汽車並行在来線があったら、これは夢の競演でもないな。

そして数日後、どこだかの県で何かの記念イベントとして蒸気機関車を走らせて、
鉄道ファンが大挙して押し寄せていたニュースを見ました。

うーむ…。 何かが何かとつながりそうだ…。

・並行在来線

・経営の見通し

・D51には大勢の客

・観光資源

・汽車通学

・新幹線と汽車

♪ピコーン♪

すべてが1つにまとまりました。

青い森鉄道で、並行在来線として汽車を走らせてみてはどうだろう?
記念イベントとしてではなく、毎日の通常運行で!

新青森駅開業の2010年―

東京の人たちが
はやて新青森まで行って、そこから汽車に乗り換えて、って
なんだか夢がありませんか?

「はやて汽車で行く 弘前さくらまつりツアー」
…な〜んて、いいんじゃないですか!

実際の蒸気機関車の運行には、コスト面や技術面でハードルが多いでしょう。
津軽鉄道のストーブ列車も、観光客からの評価は高いけど、なかなか大変そうです。

だとすれば、動力は通常の電車と同じでもSLを模した外観の車両にするとか。
ポイントは、とにかく見た目のインパクトです!

県民の足として、そして観光資源として大きな意義を持つ鉄道になりえるのでは!

県民の中には「汽車に乗る」という言葉が定着しているのですから
いっそのこと、それを現実にしてしまうのです。

(つづく)


* 2008/02/03 01:22:57[64]


 ■話題づくり(下)■

(つづき)

私はABAにいて、常々考えていることがあります。

地方局は、キー局とは違う!
さらに、地方局の中でも、新しい会社は、伝統の長い会社とは違う!
ましてや、青森は、東京とは違う!


観光や集客で青森が大都市に挑むとき
はたまた新しい会社が大きい会社に挑んでいくと考えたとき
便利さや豪華さで競うとなると、
相手の2倍3倍の力を注いでも「勝つ」とかではなく
ようやく「食い下がる」のレベルだと思うのです。

便利さや豪華さを追い求めている人たちにはできない所や
向こうの人たちがまだ気づいていない所で
話題づくりをして勝負していかなければ埋没します。

「並行在来線で話題づくりとして蒸気機関車を運行する」…というのと同じぐらい、
ABAとしても放送局として話題を作っていかないと!

これは、電車で言えば「少しでも便利に」とは一線を画したアイディアですから
放送局としても「今ある番組を死ぬほど努力して少しでも見やすく」とかではない気がします。

それは、これまでなかった番組なのか?
それとも、テレビ放送以外の何かなのか?

周りから「なに無駄なことをやっているんだよ」と言われながらも、
全国どのテレビ局も手掛けていなかったインターネットラジオに取り組んだのもその一環です。
そこからテレビ番組につながりました。

実は、次の一手のアイディアもあります。

温めています。

あんまり温めすぎて、熟成したのか、発酵したのか、腐敗したのか
わからないぐらい変形しています。

実現可能性の高そうなアイディア、低いけど話題になりそうなアイディア…
次々と浮かんできます。

問題は、これらをどうやって形にしていくか、ですね。

え? 自分で起業して実行してみろって?

嫌ですよ。
なんでこんな成功するかどうかもわからないアイディアに
僕の大切な貯金を使わなきゃいけないんですか!まったく。 ←おい。



* 2008/02/02 20:25:38[63]




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