今入亜希子のシカゴ日記 今入亜希子
今入 亜希子
いまいり あきこ
1991年から約5年間に渡り、青森朝日放送アナウンサーとして勤務。
その後2年間のカナダ留学を経て1997年からフリーランスとしてテレビやラジオ番組を担当。1999年より渡米し、アメリカで歴史的な黒人大学のひとつであるノーフォーク州立大学大学院に入学し、マスコミュニケーションを学ぶ。その経験を綴った著書「ブラックカレッジ 私の見つけた、こんな留学!」は文芸社から2002年9月に刊行。
ボストン、バージニア州ノーフォークの生活を経て、現在はシカゴ在住。

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私のように国際教育に関わる人々にとって毎年恒例のイベントと言えば、NAFSA国際教育者アソシエーションが開催する評議会です。毎年アメリカやカナダの各都市を会場に開催されるこの評議会は、今やノースアメリカばかりではなく世界中から留学生アドバイザー、スタディーアブロード、英語教師や、世界各国大使館の職員に留学生をサポートする留学斡旋企業や保険会社などなど、さまざまな業界の人々が集まり、およそ1週間にわたって勉強会、商品の売り込みなども行われるのでした。今年はカリフォル二アのロサンゼルスを会場に行われ、世界中から7500人もの人々が終結したのでした。この定例評議会は、毎年アメリカの国民の祝日であるメモリアルデー(戦没者追悼)をはさむ5月の最終週にかけて行われています。通常メモリアルデーと言えば、アメリカでは家族親戚が集まり、バーベキューやパーティーを行ったりするのが恒例なのですが、我が家ではここ数年、このNAFSAの会議に参加すべく、逆に私は家族を離れて出張というのが当たり前になってしまいました。

会議が始まる前日の朝にロサンゼルスに到着した私を迎えてくれたのは、1年前にニューヨーク市から引っ越してきた日本人の友人。彼女はロサンゼルスでは何件も見かける日本食レストランでも、釜でごはんを炊いたり炭火焼の魚をだしてくれる、こだわりのレストランやロサンゼルス近郊のサンタモニカ市にあるビーチにも連れて行ってくれました。ビーチ沿いにかわいらしいカフェなども多く存在するサンタモニカは、日本人にも人気の観光スポットでもあります。最近まで寒く冷たい風が吹き付けるシカゴに住む私にとって、やはりこのサンタモニカビーチはまさにのんびりとしたカリフォル二アを体験する場所でもありました。


評議会が行われたのはロサンゼルスのダウンタウン・ビジネス街にあるコンベンションセンターだったので、宿泊したホテルもダウンタウン。有名なリトル・トーキョーもすぐ近くにありました。ロサンゼルスに到着する前からリトル・トーキョーに出かけるのを楽しみにしていた私でしたが、現地の日本人に言わせると、本当に日本の味や文化を味わいたいと思ったら、駐在員の人々が多くすむトーランスなどロサンゼルス郊外の場所に行くのが一番なのだそうです。それでもリトル・トーキョーにはご覧のように日本語のサインが見られたり、ビジネス街の近くだけに、仕事を終えた日本人や日本食通のアメリカ人に人気の居酒屋などがいくつかあるのです。私も前述した友人とともに初めてアメリカで居酒屋を体験し、塩辛やぶり大根、おしんこ、それに酎ハイなど「日本人ならこうでなくっちゃ」という料理を満喫しました。


会議の期間中、留学生やアメリカから海外へ向けて旅たつ学生用に保険を紹介する会社が大学職員を招待してのパーティーに参加しました。保険会社が手配したバスで向かったのはロサンゼルスの近郊のパサディナという街にある太平洋信託統治諸島、アジア博物館(Pacific Asia Museum)。その博物館の庭園を利用してのしゃれたパーティーとあいなりました。アメリカでも数少ない太平洋信託統治諸島とアジアの文化を紹介するこの博物館には、日本のサムライ文化とアニメーションなどを紹介するコーナーもありました。また売店では、岩手県出身の新渡戸稲造が1900年に武士道の精神を悠長な英文で紹介したBushido: The Soul of Japanも売られており、「我太平洋の架け橋とならん」と言った、新渡戸氏の著作を国際教育者会議の期間中にアメリカで発見したのはなんとも偶然で少し嬉しくなりました。


今回の旅行では、ロサンゼルスから飛行機で1時間ほどのカリフォル二アの州都サクラメントまで足を伸ばし、これまた別の友人家族とも対面し、さらに有意義な旅となりました。シカゴの自宅で娘とともに私の帰りを待っていた主人にとっては長い長い1週間だったことでしょう。1週間ぶりに対面した娘の笑顔はさらに母の愛情をかきたててくれました。それでは皆様も楽しい夏をお過ごしください。

Have a wonderful summer!

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