1月2月のシカゴはまさに「しばれる」という言葉がぴったり。風の町としても知られるシカゴなので、体感温度はマイナス10度を超える日も多くあるのです。寒いと外に出ることをためらいがちになりますが、先日念願だった科学産業博物館に足を運んできました。
アメリカを初め、世界の科学と産業を実際に見て、体験することを目的とするこの科学産業博物館は、シカゴの南部ハイドパーク地区に位置しています。もともとは1893年のコロンビア世界博覧会の会場として作られた建物を使用していて、資本金はアメリカの大手デパートシアーズの会長であるローゼンワルド氏が300万ドルを投資、1933年のオープンとなりました。北米では初めての体験型博物館、そして世界でも指折りの大きさを誇るこの博物館には、3万5千点以上の展示品が所有されています。じっくり全てを見ようと思ったらとても1日では回りきれません。
この科学産業博物館の人気を支えているのはドイツ潜水艦U-505号を実際に見て回るツアーや、博物館の1階から3階までを突き抜ける炭鉱の実物大の模型、人体の輪切り、ひよこの孵化、さらに3D映画を楽しむオムニマックスシアターなど、いくつもの名物コーナーがあることです。その他にも飛行機の実物展示、巨大トラクター、鉄道模型に、昔のアメリカの町並みの複製などなど展示品の多さに驚かされます。どの年齢の子供さんを連れて行っても必ず興味をひく展示コーナーが見つかるはずです。
このような通年で展示されているものの他に、特別企画の展示も数ヶ月ごとに変わっているので、リピーターが絶えないのも頷けます。私が訪問したときには、ちょうどアメリカ・オバマ大統領就任1年ということで、「ホワイトハウスの全て―内部を見てみよう」というイベントが開催中で、ホワイトハウスの外観から内部までを綿密にあらわしたミニチュアや、ホワイトハウスで開催されたパーティーに使用された招待状の数々、写真で紹介されたホワイトハウスの数ある部屋の様子などが展示されていました。またクリスマスから正月の時期には、世界中の文化を反映し、50以上もの大きなツリーが博物館のメインロービーに展示され、来館した人々を迎えてくれます。寒い時期にシカゴを訪問される皆さんはぜひともこの科学産業博物館に足を運んでいただきたいものです。
アメリカ生活で恋しくなってくる日本食といえば、ラーメンです。アメリカでもラーメンを提供するレストランはあるのですが、日本のラーメン屋さんで出てくるような絶妙なラーメンの味をだしてくれる店はアメリカではなかなか見つからないのが現実です。そんな中、先日やっと「これだ!」という味にシカゴで出会いました。ダウンタウンから少し北西にドライブしたバックタウンという地区は、おしゃれなお店やレストランで人気なエリアです。ここに2年前にオープンしたのが“Takashi’s”。日本とアメリカの両方で修行をつんだオーナーシェフであるたかしさんが作り出す料理は、フランス料理と日本料理が融合したフュージョン。たかしさんのアメリカでの評価はとても高く、中西部の最高調理人にも選ばれています。高級なイメージのあるフランス料理ですが、たかしさんはルーツである日本の味を追及することも忘れません。2008年にはTakashi’s Noodlesという日本の麺文化とラーメン、そば、うどんに加え、麺料理に合うおかずの作り方を紹介する料理本も出版しています。英語で出版されたこの本は、ダシのとり方から、麺の作り方まで、日本料理になじみの無い人にも分かりやすく、でも作業を省くことなく紹介しているところがすばらしい。
毎週日曜日には自身のフレンチレストランでヌードルランチを提供しています。私はしょうゆラーメン、主人は味噌ラーメンという基本メニューを味わった私たちでしたが、チャーシューの味といい、上品なスープな味といい大満足でした。レストランでたかしさんの本も購入した私たちには、シェフ自らが本にサインをしてくださり、わざわざ挨拶にいらっしゃったのでびっくり。有名なシェフですので、まさかキッチンにはいないだろうと思っていたのですが、自らラーメンを作っていらっしゃいました。現在も放送されている「アメリカ版料理の鉄人」では森本シェフがその鉄人ぶりを披露して人気ですが、今度はたかしさんも登場する機会があるかしら、なんて思っている今日この頃です。Takashi’sレストランは以下のウエブサイトでご覧いただけます。
http://www.takashichicago.com/
それでは皆様寒い冬を一緒に乗り切りましょう。
I will catch you later!