No.5
津梅川のフクジュソウ
このおめでたい名前をもつ花とともに、文字通りの陽春が白神山地の里山から始まる。残雪は木の影や沢の奥にしりぞき、落ち葉を押し上げて、花が太陽に向かって一生懸命、開いている。
ふと観察してみると、花びらにつやがある。光の反射率を高め、角度もちょうど中央の雄しべと雌しべに光が当たるようになっている。
花びらで虫たちを呼ぶと同時に、花自体が陽春の、四月の太陽になっていた。
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