偶然のパターンといってしまえばそれまでだけれども、これも森の感情表現の一つだろうと私は見ている。
二月中旬から三月にかけて、クマゲラにとって食糧補給は雪上に立つ木の中の虫たちだけだ。
ブナは老木になると中は空洞(くうどう)になり、半分立ち枯れて生きていく。そしてクマには冬眠穴を、クマゲラには食料を確実に与えて、ともどもに風雪に耐えている。