青い大自然の森
[2003年4月27日(日)近況]

 今月、やっとデジタル・ハイビジョンカメラを手に入れました。もちろんテレビの分野で発表するためのものです。デジタル時代にこれで確たる仕事ができ、放送局と同じ画質での創作活動を行う事が可能となります(あとは内容の勝負)。これからは放送局の自然への感性、扱い方、情報以上のものが問われる時代になると言えるでしょう。カメラマンもますます気の引き締まる時代となります。ただ撮っただけのいいかげんな映像を見せる時代ではなくなります。

 「情報以上のもの」とはハイビジョンが持つ今までのテレビには無い特性であると、カメラを手にして撮影してみて気づきました。それは極めて芸術に近づくものを手にした、という感じなのです。PCで見るデジタルカメラの画と違う感性でとらえられるものがそこにあります。

 それは今までの写真に近いものですが、そうした撮り方を持つもので、「このカメラは人を選ぶ」と言われていることがすぐにわかりました。

 当面はこの点を気にかけながら、デジタル一眼レフ、ふつうのフィルム一眼レフの三種の機材で苦行のように白神を撮る日々が続きそうです。フィルム写真はデジタルの高精細化によって全面的にデジタル移行したほうが良いと考えています。そうするとコンピューターも含めた電源の一元管理がしたいのですが、これが気を使い苦行となります。なぜかと言えば、私の仕事場は山の中なのだから・・・。

 明日から4日ばかり、久しぶりに短期ロシア・ハバロフスク地方の空気を吸いに行ってきます。そうそう、白神山地では山ろくで山桜が咲きました。芽吹きまっ最中です。ではまた、お元気で。ダスビダーニャ!(ロシア語。日本語覚えで「なすびだニャー」さようならの意。)


 追伸−映像の使用について

 本格的な映像の配信は著作権保護技術が完全に私にも理解され、オペレーターがいる場所で、いつかインターネット上で公表できる日が来ると思います。それまで自然の多くのあらゆる映像を蓄積していきます。

 それまでは、私のOFFICEから写真と同じように直接貸し出しますので、必要な映像や撮影依頼についてご相談ください。当インターネットの写真の使用もすべて法律上必ず同様の手続きをしてください。

<連絡方法>

 私は外での取材が多いため、仕事場の電話受けはFAX優先としています。いればもちろんすぐに出ますが、いなければFAXでご連絡ください。外から帰りますとこちらからすぐにご連絡いたします。私の携帯電話は海外と深い山中では通じないことがありますがともにここに明記しておきます。

FAX優先電話 017−738−5162 江川正幸


[2003年1月10日(金)近況]

[2003年1月1日年賀状]

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 拝啓 本年賀に加えまして、この青森朝日放送のホームページ上に追記致します。

 このたび出版いたしました本2冊は市販されないのが残念ですが、いずれよりよいチャンスがあるかと、努力致します。

 苦心し命がけだったセスナ空撮の「青森の山々」についてはより大判大増ページで出版すべきとも考えています。銀行が全部任せてくれて編集もしました。この方がコスト的にも写真効果上も問題なく、むしろ良いと考えます。写真家が、自分で取材したことを自分で本にできないようでは、良い自然の取材者とは言えません。いろいろなご意見を伺えましたら幸いです。なお、2冊の本をご覧になりたい方は東北各地のみちのく銀行ロビーに置かれていることと思います。


 文化創造の企業メセナは青森県ではみちのく銀行しかありません。(と、私は思います)

 これらをきっかけに、この地方でも、写真の記録の重要性と、それを上回る芸術の可能性について、いろいろな企業が考えていただければ、青森県民が眼を見開く窓も増えていくことになるでしょう。

 何よりも、印刷やプリントはアナログです。電気で触れるのと、直接眼で触れるのとは、大きな感受性の違いがあると思いませんか?ブラウン管はたゆみない情報を得られることで大きな役割を果たしていますが、ブラウン管上にアートすることは私にはできません。(そうそう、最近は液晶からプラズマですね。)

 直接見るもの−写真ではプリント−があり、その行為が必要だから、世界に美術館は存在します。

 白神でも、そうした写真美術館を創る話を進め、私としても白神の写真集及びガイドブックを創り市販するのが今年の仕事です。

 前記とは別に、私は動画の表現上の重要性も感じており、海外へはほとんどビデオとスチールカメラ(今ではデジタルカメラ)両方を持ってハードにやってきました。今年は良さそうなデジタルハイビジョンカメラが出るので、それで白神山地を新たに撮り続けていきたいと念じています。自分なりに撮りたいポイントとテーマはざっと考えても200はあります。ただ、いつも忙しいので、白神に集中できないのが、ここ数年の状況です。しかし今年からは集中する状況を作っていきます。

 今年の地球半周の旅ではカナダへ行きます。アメリカ大陸は初めてなので、実際はどのような感触か、今から楽しみです。出発は6月下旬。青森にはカナダの友人、スティーブンがいます。また、友人はその土地を深く知る上で大切なので、ご紹介いただける方があったら幸いです。

 なぜ「世界半周の旅」かというと、私はオーストラリアでJALのキップを買って、日本経由でどこかへ行くという方式をとっているからです。何か、いつも旅をしている気分です。そして一人旅でもテレビの仕事をしていけることは幸せです。

 チケットは9月24日にシドニーに帰るオープンチケット。その頃にタスマニアまで行きたいという何人かのグループがあれば、そこの自然を一緒に旅するエコツアーをしてみても良いです。これを見て希望する方があれば、私宛にご連絡ください。タスマニアは私が最初に南極ブナを調べた土地で、タスマニアデビルは1985年に野生で調査し撮影したのがきっかけで魅せられた土地です。いずれは住んでみたいという夢も・・・。

 JALのマイレージもたまり、4月には日本に一番近い自然、釜山にマイレージを使って行って調べたいと思います。文化と生活、自然こそ地球のエコロジーです。あたりまえのことだけれども奥深い。動物の小さな専門家になるのではなく、自然全体の大きな専門家になって行きたい。それが50代を見透かした私の考えです。

 長くなってしまいましたが、以上でホームページ上での年始の抱負を終えます。まだやりたいことがいっぱいあるのは、それぞれを実現することの困難を別にすれば、良いことではないかと考えます。しかし若い頃のように、残された時間は無限にあり何でもできるとは思わなくなった。しかし、これから20年くらいはまだまだ未開拓の分野を知り続けて行きたい。人のやった仕事の後追いをするのは私の生き方ではない。ロマンを育むように、大いに楽しくやるのがクリエイティブな仕事です。私はそう考えています。

 外への取材で滞りがちですが、続けて情報は流します。エコツアーなど色々なご質問にも対応したいと思います。皆さんが作るページもあって良いかと思います。

 本年も当ホームページ上でもよろしくお願い申し上げます。

20003年1月10日青森市の仕事場にて 江川正幸

[2002年7月31日(水)近況]

 6月26日から7月16日までの3週間、フランスの森取材に行ってきました。 もちろん、ヨーロッパブナの取材が中心ですが、昨年のドイツのことを考えると、国によってずいぶん人との関わりが異なって面白かったです。 また、フランスはパリのイメージからは考えられなかった『自然大国』でした。 世界にはまだまだ知らないことが多すぎる。これからも新しい世界を旅していく。今回はもちろんパリから入って調べながら、アルプスのシャモニーへ行き、チューリッヒ(スイス)から帰りました。 モンブランとその周辺の山群にはいたく感動。やはり超一級の雰囲気ですね。

[2002年2月25日(月)近況]

 拝啓。お久しぶりです。お元気ですか。まずは、上記自然ツアーの報告について加えて述べさせていただきます。
 私の、本を作るなど、本格的な仕事に比べると、インターネットは、私の「気ままな絵日記」として使ってみたいと思う。それは、案外、「気ままな絵日記」の方が心が良く伝わり、また、多少違っていても訂正しながら、より真実に近付いていけるソフトな面を持っていて、冗談も書ける(重要なポイントです)。だから私は、文中でダリアビアのことをジョークを含めて書いたが、本心は、「ロシアの玄関となる、とってもありがたい飛行機」という愛情を持って書き、愛着も出てくるということがわかっていただけるものと思う。旅とはつまり、「風土全部を愛すること」。文を書くというのも、そういうことなのだ。ぜひ読者には、私のジョークもご理解いただきたい。本などにこの様なジョークを書くことは、追求型の私の仕事の性質上、まずない、と思います。人名も略称、愛称を多用し、私の心が、愛した分だけ、そのままの心で書きつづろうと思う。「です」「ます」調も気分によって統一しません。それらがこの場では自然であまり気にならないことだと思います。もちろんこれらの旅行記が本になることがあれば、心を残しつつ全面的に手を加えるつもり。プロとしての表現・制作は欠かせません!

*    *    *

 私はロシアに関して『ロシア極東シベリア紀行』と『THE HEART OF RUSSIA−モスクワ・サンクトペテルブルグ新緑紀行』の2冊をみちのく銀行さんの協力によって出版しています。各72ページの小型カラー写真集で、心を込めて作成しました。印刷は超一流の光村印刷です。個人的に販売していますので、必要な方は一冊につき1,200円と1件送りにつき500円の送料を加えて、現金書留で私のオフィスへお申し込み下さい。至急お送りいたします。ロシアに関しては珍しくきちんとまとめられた著書であると自負しております。

〒030−0121
青森市妙見1−8−9
江川正幸プロスタジオ・
写真集係宛て

なお、これ以外では扱っていません。

 

01
オリンピック後のハーバーブリッジは落ち着いて見えた
02
シドニーの街角には痛恨の花束が・・・
03
ダーリング・ハーバーの半旗。巨大な追悼碑。夕刻しめやかに一枚だけ撮影した
04
私の愛するロックスの街角
05
ロックスの夕べはいつものカントリーシンガーとすばらしいバイオリンと・・・
06
左はパブのカウンターを作った大工さん。鉄と同じくらい重い木が西オーストラリアで産し、それを実際に持たせてもらった
07
シャーナの実家に置かせていただいているオーストラリアの同胞と記念写真
08
シドニー郊外のシャーナの実家は広く、プールとテニスコートで遊ぶゆとりと広がりがあってとてもうらやましい。オーストラリア人は平屋豪華住宅に多く住まわれている

 第1回目をすぐに更新するつもりが本日まで延びてしまいました。昨年9月11日にテロ発生後、私は予約していたこともあって9月14日のオーストラリア行き、JALカンタス便に乗りました。成田空港は初めて見る人けの無さで、グァム上空を通るとの理由で中止されていたシドニー行きも、何とか出発しましたが人もまばらで落ち着きませんでした。シドニーはいつもと変わらぬ明るい陽光の街と海。確かにアーバンリゾートの街だ。しかし、街角にたくさんの悲しい花束とぬいぐるみ。ダーリング・ハーバーには見たこともない巨大なオーストラリア国旗が半旗でうなだれるようにかかっていた。

*    *    *

 目的は今後の仕事を見込んで買った車の車検更新をどうするか、ということ。ダニーとシャーナのお父さんの家に置いてもらって早や1年以上。まだ調子は良いが、年代もののダイハツ・ミラ。でもこれで、ダーウィンからシドニーまで、ケアンズを経由して3週間で6,000km以上を走って来たしろものだ。ダイハツに知らせると感謝状が頂けるかな? 私は日本の軽自動車の性能を高く評価し、信用しているので、これで実証してみたかったのだ。体を張って環境を大事にするのだ。私に車を売ったダーウィンの車屋はシドニーに着いてから電話したら、私を「クレイジーなやつだ!」とおっしゃった。彼は「市内からは絶対に出るな。アウト・バックには行くな!」と、私に車を売りながら何度も諭してくれ、私はそれを、馬耳東風で見送った。

 1、000km、ウビル・ロックまでのテスト・ドライブをして、これでオーストラリア大陸を縦断できる、との確信を持ったから実行した。エンジンはダクトを取り、熱帯用に改造してはいた。この旅行記はいずれ書くことになるだろう。このダイハツ・ミラ。やはり愛着が出て、そう簡単に廃車にできない。そう思って、ダニーとシャーナのお父さんに頼んでいるのだが、もうそろそろ、それも限界となるので、この4月に行って廃車にしようと思う。本当はこれで大陸一周をしたかった。その分の夢を買ったと思えば、とても安い買い物だった。まだ生かしたい思いは募る日々だが・・・。

*    *    *

 オーストラリアに関しては、はっきり言って1年2年のやっつけ仕事では写真は撮れても心が追いつかないことだけは、私は悟った。長期勝負でじっくりやるには、今は移住は無理なので、エコツアー活動でエコロジーを追求しながら、自身のテーマを深めて行けたらと考え、青森はまたは成田から出発するものと考えている。主催はJTSみちのくで、私は自然専門案内人。これは私本来の仕事と矛盾しない、理想的な形で進められると考えている。白神山地も同様。くわしくはJTSみちのくのホームページへ。http://www.jts-michinoku.co.jp/「江川正幸先生と行く世界遺産研究エコツアー」

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 本日はこれで失礼致します。久しぶりの更新喜んでいただいた方々には感謝致します。
実はこの冬、まだ誰も撮影していない領域を撮影中で、着実に成果を上げているところです。最初に取り組んでから数年。今年はようやく条件に恵まれることができ、あと1ヶ月は撮影できて、今年中に写真集として出版したいと思います。それに今は心身ともに力を注ぎ込んでいるところなのです。
その領域については、今は『ある愛の物語』とでも言えるだけでヒミツです。出版したら、皆さんもきっと愛してくれることは間違いありません。そのためにほとんど毎日、山へ行っています。

敬具。

<ABAからのお知らせ>

白神山地もいよいよ本格的な春を迎えます。3月11日より白神のエコロジーの断片をご紹介いただく、江川正幸さんのコラム『白神山地自然観察』を一週毎に更新しながら一年間連載します。どうぞご期待下さい。

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