地球の自然を語る
感動してシャッターを押す白神山地
-開かれた感性の山を目指して-
白神山地が世界的に貴重な自然として<世界遺産条約>に登録されて約8年が経過しました。
主として青森県の自然を研究・撮影してきた私にも、また県内をはじめ世界中の多くの人々にも、 自然の遺産が増え、開発のない太古からの生態系が保護されることは大きなメリットです。
このメリットを県内の自然関係者のひとりとして私はぜひ生かし、活動していきたいと考えています。
広く海外を見渡してみると、山との関わりは日本の国立公園とは違っています。 もちろん<観光>の側面は似ていますが、そこには、<自然体験>的ニュアンスが強く、
自然の側に立った観光開発を心がけている点が明らかで、大変うらやましいところです。 また、合理的に人が活動しているのです。山の自然のガイダンスあるいはパンフレット、
トレッキングと呼ばれる山歩きによる自然利用の的確さ(日本であればすぐ舗装道路にして 車で簡単に見られるようにして、逆に自然を破壊してしまう)、 自然研究者の開かれた科学的情報サービスやイベントなどなど・・・・・・
開かれて多くの人が楽しめるようにしていながら、 自然の生態系が壊されないようになっているのには感心させられて帰って来ます。
海外の自然のスケールは白神山地よりはるかに大きい。 だから、白神山地ではもっともっと考えたいことであるし、 ほかの県内で保護すべき自然もきちんとモニターし続けていかなくてはならないと思います。
私たち自然観察者の仕事であり、期待される責任であります。
新緑の時期の白神山地は美しい。もちろん私は、どの季節、どんな天候の中での白神の自然の様子も 心から感動して撮影しているし、感動しなければシャッターを押すことはありません。
いつも感動を、それも豊かに与え続けてくれる白神山地・ブナ大原生林を心から愛してやみません。
しかし、多くの人が楽しめるシーズンは、この新緑時期から始まる。 原生自然の息吹の中で、まず、県内の世界有数の大自然を呼吸していただきたいと思います。
そして今は秋の黄葉が始まる。
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