パリオリンピックの近代五種で銀メダルを獲得した佐藤大宗選手が母校を訪問。メダル獲得につながった自身の考え方を後輩たちに伝えました。愛して止まない煮干しラーメンについても熱弁です。
【佐藤大宗選手】
「帰ってきてお昼にすぐ煮干しラーメンを頂いたんですが、最高に体に染み渡り、きょうお昼食べられたら、食べに行きたいなと思っています(笑)」
青森市出身でパリオリンピック近代五種で銀メダルを獲得した佐藤大宗選手。煮干しラーメンへの愛が止まりません。
【佐藤大宗選手】
「多い時、1日、3軒、4軒はしごして」
(そんなに好きなの?)「めちゃくちゃ好きです」
17日は母校、青森山田中学・高校の後輩たちおよそ1300人の前で感謝の思いを伝えました。
【佐藤大宗選手】
「皆さんの熱い応援・熱いサポートがあったからこそ最後まで戦い抜くことができて、日本人初のメダルを獲得することができました」
中高6年間水泳部に所属した佐藤選手。卒業後、海上自衛隊に入隊し近代五種を始めました。8月の初出場となったパリオリンピックで、日本代表としては近代五種史上初のメダルとなる銀メダルを獲得しました。1912年に近代五種が採用されてから112年。入賞すらなかった競技で歴史を動かしました。
そして、メダル獲得後話題となったのが。
【五輪会見での佐藤大宗選手】
「感極まって何言って良いかわからないんですけど、青森最高です!」
【17日の佐藤大宗選手】
「いや、もう、間違いなく青森にはずっとお世話になっているので、メダルを取ったからこそ、青森県を盛り上げていきたいなと、日本もそうなんですが、自分の出身地を盛り上げていきたいという思いがあって、自然と青森という言葉が出てきました」
煮干しラーメンに続き、地元愛も全開です。
世界のトップレベルで戦う佐藤選手。報告会では、後輩からの質問に対し競技中の意識について披露しました。
【後輩の質問】
「試合中に考えていることがあったら教えてください」
【佐藤大宗選手】
「どれだけ自分が“無双状態”に入れるか、そこだけを考えています」
「ベストパフォーマンスを出すためには、ほとんど周りが何も見えない状態」
「勉強でも何でも良いです、自分に集中することを考えて、やる時はやる、そういう感じで試合に・テストに臨んでいただけると、おのずと無双状態になるので」
さらにオリンピックの重圧については。
【後輩の質問】
「オリンピックの競技中に一番緊張したタイミングはいつですか」
【佐藤大宗選手】
「全種目すべて吐き気しか出なかったので、ずっと緊張していました」
競技までの調整期間は一番体調が優れなかったということです。しかしそのプレッシャーが無双状態に入れた1つの要因でもあるようです。
【佐藤大宗選手】
「もし無双状態になる方は、吐き気を催して、それを通り越して吐いてみるのも1つの手なのでよろしくお願いします、以上です(笑)」
パリ五輪 近代五種・佐藤大宗選手(青森市出身)が銀メダル獲得