パリオリンピックの近代五種で銀メダルを獲得した青森市出身の佐藤大宗選手に県民栄誉賞が贈られました。その偉業にラーメン店からも爆盛りのサービスです。
青森県庁の正面玄関で宮下知事や職員たちに出迎えられた佐藤選手。
【佐藤大宗選手】
「ありがとうございます!本当に!」
【職員】
「素敵でした!」
日本人としては近代五種史上初となる銀メダルを獲得。その功績をたたえて、県からは県民栄誉賞など3つの賞が贈られました。
またこんなサプライズも・・・
「今回特別に、三浦酒造株式会社から豊盃が贈呈されます」
【佐藤大宗選手】
「マジですか!?」
三浦酒造からは豊盃の一升瓶が贈られました。きっかけは競技後の発言です。
【佐藤大宗選手】
「メダルを取って良い報告をして、親父によくやったと言われるのを楽しみにしています」
「青森の地酒、豊盃っておいしいんですけれど、おちょこ一杯だけでもいいので乾杯したいなと思っています」
そんな佐藤選手は18日、オリンピック後初めて入院中の父親と面会することができました。
【佐藤大宗選手】
「親父にすぐメダルをかけて『取って来たよ』と伝えたところ、親父は『よくやった』とすごく喜んでいた」
「親父の支えが無かったらメダル取れなかったし、メダルをかけてあげたいという気持ちもあったからこそ、最後まで戦い抜けたよ、だから親父も最後まであきらめることなくこの闘病生活で一日一日元気な姿を見せてくれ、と伝えました。そしたら親父も最後元気ふり絞って『押忍!』と言っていた」
一方、煮干しラーメン好きとしても知られる佐藤選手。そのルーツに迫ることができました。
【佐藤選手の姉・今心さん】
「父がラーメン大好きで、ほぼ自分の好きなところに毎日行っているぐらい、一食必ずラーメン食べに行くという感じだったので、それに私たちも普通に日常という感じで」
(Q.煮干しラーメン好きは父の影響?)「そうですね、それが譲り受けて・・・」
【佐藤大宗選手】
「親父が煮干しのラーメン好きすぎて、一日に2回行くことがあるんですよ、同じ店に」
忙しい合間をぬって、連日、青森市のラーメン店を食べ歩くという佐藤選手。
【佐藤大宗選手】
「店長の方が『佐藤選手ですか?』と話しかけてくれて、そしてラーメンも大盛の煮干し系を頼んでいたのですが、多分大盛よりもサービスしてくれたんじゃないかなと」
18日に佐藤選手が訪れたという青森市内のラーメン店です。
【丸正 滝本商店 滝本雄大オーナー】
(Q.生のメダリストは?)「緊張しましたね~」
(Q.メダルは?)「見せていただました。でも恐れ多くて触ることはできませんでした」
実際に佐藤選手が食べたラーメンが、煮干し出汁が効いた「中華そば大」に様々なトッピングを増量。労いの「爆盛りサービス」です。
【丸正 滝本商店 滝本雄大オーナー】
「オリンピックお疲れ様ですという気持ちも込めて、ちょっと盛らせていただきました」
「青森独自の煮干し文化を発信していただいていることはとてもありがたい」
「爆盛りでまたサービスしたいなと思います」
取材の度に家族への感謝と青森への愛を語る佐藤選手。4年後のオリンピックに向けては・・・
【佐藤大宗選手】
「死ぬ気で頑張ってきたので、また4年かと考えると長いのですが、始まってしまうと4年もあっという間なので」
「次は銀メダルよりもいい色を目指して頑張っていきたいと思います」
止まらぬ“煮干しラーメン&青森”愛 パリ五輪 近代五種「銀」佐藤大宗選手が母校で報告会