パリオリンピックバドミントン女子ダブルスで銅メダルを獲得した「シダマツペア」の志田千陽選手が母校の青森山田高校に凱旋しました。
およそ1300人の生徒の手拍子に圧倒される様子で入場してきたのはパリオリンピックバドミントン女子ダブルスで銅メダルを獲得した志田千陽選手。23日はオリンピック後初めて母校を訪れました。
【志田千陽選手】
「目標であるオリンピックのコートに立って、改めてたくさんの夢がある舞台だなって思いましたし、皆さんにも目指してほしい舞台だなと改めて感じました」
秋田県出身の志田選手は、中高6年間を青森山田で過ごしました。
また、ステージ上では世界で戦ったスマッシュも披露。目にも止まらぬ速度で会場を沸かせました。
【志田千陽選手】
「ここで鍛えてもらった成果がオリンピックでも出たと思っていますし、今の自分にすごく生きていると思うので、改めて良かったなと思っています」
(Q.後輩へメッセージ)「挑戦できるチャンスがあるというのも当たり前じゃないので、今の一瞬一瞬を大切にして頑張ってほしいなと思っています」
その志田選手が次に向かったのは青森市役所。中高の6年間を過ごした青森市から、志田選手に市民栄誉賞が贈られました。
授与式を見守った児童たちからはこんな質問が。
【男子児童】「なんで青森山田を選んだんですか?」
【志田千陽選手】
「青森山田に最初に行った時に、あいさつだったり、返事だったり、礼儀の面でもしっかりされていて、格好良いなと思いましたし、ここだったら日本一狙えるんじゃないかと考えて青森山田を選びました」
取材班が訪れたのは青森山田中学校。案内してくれたのは中学・高校時代にバドミントン部で志田選手を指導した藤田真人監督です。
校舎内を歩いている時に発見したのが、「あいさつ」と書かれた張り紙。志田選手が格好良いと感じた「礼儀」を重んじる文化を感じさせます。
【青森山田高校女子バドミントン部 藤田真人監督】
「バドミントンの方は能力的に申し分なかったので、コートの外の部分を指導した。ほとんどそういう指導に時間を割いたなという記憶はありますね」
志田選手は青森山田でプレー以外の人間性の部分にも磨きをかけ、高校3年時のインターハイでは女子団体と女子ダブルスで優勝をつかみ取りました。
【青森山田高校女子バドミントン部 藤田真人監督】
「日常生活の甘さだったりとか、そういったものがコートの中に出てしまう、隙として出てしまうという考え方をしていますので、コート以外のところをしっかりすることでパフォーマンスも隙なく戦えるんじゃないかなって考え方をしています」
青森市役所に続いて青森県庁を訪れた志田選手。県民栄誉特別賞など3つの賞が授与されました。
その後の宮下知事との歓談でパリでのプレーを振り返ると。
【志田千陽選手】
「先輩方からは緊張して楽しむのが難しい舞台と聞いていましたし、私も見ていて普通にプレーするのが難しいんだなって思ったんですけど」
「いろんな世界大会回っていましたけど、一番楽しめた大会になって」
また、中高時代の青森での思い出を聞かれた志田選手は。
【志田千陽選手】
「(練習が忙しく)遊んだって記憶があまりないんですけど、ねぶた祭に1回だけ行ったことがあって、見た記憶とか、あと『極楽湯』とか、行ってたな~って(笑)」
【宮下知事】
「そこだけ新聞記事になるかもしれない(笑)」
市民の憩いの場に通っていたエピソードを披露してくれました。
パリ五輪 バド・女子ダブルス「銅」志田千陽選手が母校・青森山田高校に凱旋