8日に開かれた青森市議会の全員協議会。
【青森市 奈良祥孝市議】
「何もないであんたらの土地に建てるからって、ありえないですよ、こういうこと、絶対」
「例えば社会教育センターもあるし、図書館だってあるんだ、ね」
「自分たちのほうからこういうものがあるけれども、これにはこういうデメリットがあるから、そちらのほうの土地があるところで検討させてもらえませんかって言うんだったらまだ分かる、でもそれ一切なくてだよ、お前の土地出せよって、それはおかしいって」
県から急に浮上した提案に対し、議員が声を荒げる場面も。
西市長は・・・。
【青森市 西市長】
「6月14日に知事と私が面会した際に、知事がスケート場について直接お話があり、その際は急なお話であったため、後日私から市の施設である浜田中央公園・サンドームも含まれていることから、同意はできない旨を知事にお伝えしたものでございます」
「現在市有施設であります、浜田中央公園やサンドームの移転先・代替手段など含む具体的な提案内容で各説明の根拠、疑問点などについて県に説明を求めているものでございます」
一方、9日に開催された県議会の全員協議会。
青森市への相談なしに、セントラルパーク案と県営スケート場周辺案の比較資料を作成したとの指摘に対し宮下知事は。
【宮下知事】
「(市と)調整はしております。文言の修正等も青森市の事務方と病院と調整をしてやっています」
「ただ、なかなか現時点で同意ができる案ではないということは言っていただいていますが」
「青森市長とは、とりわけ日常的に病院案件以外もやりとりさせていただいております」
「そういう意味では、信頼関係はあると理解をしていただきたいと存じます」
常にコミュニケーションを取りながら進めているとし、青森市の理解を得ないまま押し進めることはしないと述べました。
ただ一方で、ある議員は「宮下知事と西市長が同じ方向を向いていないという話も聞いている」と話しています。
またこれまでと一転、県営スケート場やサンドームといった既存の建物がある場所を候補地にしたことについて問われると。
【宮下知事】
「(今年2月に見直し案として)できる限り既存建物がなく確保が容易な土地ということでご説明をさせていただいてございます」
「既存建物が存在していても、遜色のない土地であれば、むしろ当初の考え方を維持しているというふうに認識しています」
多くの市民が利用する浜田中央公園が候補地の一部に含まれていることについては。
【宮下知事】
「すべてを利用する必要があるというわけではないというふうに思っていますし、これを一部残すことや、公園自体をどのような形で残すかということも議論の対象になってくると」
公園の機能を残しながら、統合新病院整備に活用する選択肢も含めた議論の必要性を示しました。
【宮下知事】
「公園の話をすると、セントラルパークも同様でありまして、セントラルパークがあるからその辺の建物を購入したという方も当然いらっしゃると思いますので」
あくまでも、セントラルパークと県営スケート場周辺の2つの案をもとに「論点の整理を行う」ことが重要と繰り返しました。
【宮下知事】
「私としては8月中にということで考えていますし、青森市長も同じ考えだと認識してございます」
「まずはですね、青森市も我々も事務方でしっかり論点整理をしていくことが必要だと思っております」