【坂本佳子アナウンサー】
「県内での夏巡業開催は2019年8月以来5年ぶり!開場まで30分を切って、この人だかりです」
青森市のマエダアリーナで行われた大相撲青森場所。
【尊富士関と握手】
「頑張ってね」
「ありがとうございます」
「頑張ってください」
「ありがとうございます」
開場を待ちわびた来場者たちを笑顔で出迎えたのは、3月場所で110年ぶりとなる新入幕優勝の快挙を成し遂げた、五所川原市出身の尊富士関。
青森場所には尊富士関に加え、十和田市出身の錦富士関も含めた力士107人が参加しました。
【錦富士関】
「皆さん温かく迎え入れてくれて、叱咤激励いただける方もいて、身が引き締まる思いにもなりましたし、これだけ応援してくれる方がいるのだから、もっと頑張らなきゃと思いました」
巡業の目的の1つが、青少年の育成。実際に育った力士が、小学生の頃、巡業で力士に挑戦したという尊富士関。今は、逆に子どもたちの挑戦を受けて立つ立場になりました。
【中学生】
「普段稽古しているより、思い切り当たっても重くて強かったです」
「もっと強くなって全国大会優勝できるように頑張ります」
【尊富士関】
「次のお相撲さんを目指してもらえれば僕らもやっぱりうれしいことなので、子どもたちにはこれからもっと精いっぱい頑張ってほしいです」
さらに巡業ならではの楽しみが。本場所では見られない様々な催し。コミカルなしょっきりや髪結いなどで、会場の熱気はじわじわと高まっていきます。そして、この日で一番の大歓声となったのは、五所川原市出身の尊富士と正代の取り組み。
すくい投げで尊富士に軍配が上がりました。
【青森市から来た人】
(Q.誰が一番格好よかった?)「・・・宇良ちゃん」
【つがる市から来た人】
「めっちゃ楽しい!」
「だって数カ月前に尊富士関が五所川原に来た時(5月のパレード)で会いに行って、その彼がきょういたからね。とても興奮したよ」
【尊富士関】
「県民の皆様と直接触れ合って、生で目に焼き付けて、少しでも思い出になるお盆にしてほしいと思っています」
「次に向けてやることはしっかりやって、常に上を目指して頑張るだけです」
大相撲青森場所は、詰めかけた観客およそ4500人の大歓声の中、幕を閉じました。
足のけがの状態が心配される尊富士関ですが、9月場所について報道陣から聞かれると、「出るつもりでいる」と答えていました。