【宮下知事】
「青森県の中で働きたいと思う人って質問をすると、恥ずかしそうに1~2割ぐらいの人が手を挙げる、県外で働きたい人って聞くと、勢いよく挙げるんですね」
「それが青森県の現状で」
県民と対話する集会「#あおばな」で、子どもたちと会話をした時のエピソードを披露した宮下知事。
【宮下知事】
「青森県に仕事がなかった時のことを考えて、『青森県仕事ないから、君みたいな子は文系に行って、良い大学に行って、大手の企業に勤めないと駄目だよ』と進路指導していないかと」
「むしろ、本当に優秀な子は青森県内で起業してスティーブ・ジョブズみたいにAppleみたいな、青森県だし、そういうのを建てて、全世界から人を引き寄せるんだっていうぐらいの若い子どものマインドを養成することのほうが大事なんだよっていう」
「古里を育てる教育を皆でしましょう」
この会議では、教育の基本的な方針を示す「県教育施策の大綱」の改定に向け意見交換が行われています。
【新藤幸子委員】
「あらゆる場面で対話する場面が必要だと思っています」
「教えられて、正解を答えていくことに慣れている子どもたちが多い今の現状で、自分の言葉で語れるってことが、これから答えのない課題が多い時代において大事な時間かなと思うので」
【中野博之委員】
「どうしても親は、近い目の前の受験をしっかり指導してもらいたいという思いがある。先生たちは長い目で、いつか大人は居なくなるんだから主体的な態度とかを育てたいっていうところのジレンマですかね」
「主体性を育てたいんだという先生たちをどう励まして、青森県全体の先生たちの意識改革をしていくかというところは、全体的な雰囲気とか、社会の雰囲気とかも必要なのかなと思っています」
風張知子教育長からは、進学先の選び方についてこんな意見も。
【風張知子教育長】
「入れる学校じゃなくて、入りたい学校に子どもたちが行けるような、そのために各学校がそれぞれの特色を生かした、魅力的な選ばれる学校になっていって」
「青森県独自の、全国一律のものではなくて、青森独自の素晴らしい方向性を示せるようなことが、提言を受けて作り込んでいけたら良いなと思っておりましたので」
県教委の検討会議で「高校間・学科間の連携」について議論があったことを受け、宮下知事はこのように期待を寄せました。
【宮下知事】
「オンラインも進んでいますから、高校間で学科間で、数学進んでいる子、英語進んでいる子は進学校と言われているところの授業を受けられたりだとか、一方で地域のことを地域で一緒にいる子と学べるっていうふうな1つの方向性だと私は思っているので」
県教育施策の大綱は、2024年度末、県教委の検討会議や県の有識者会議の意見を踏まえ改定される予定です。