【五戸町 若宮佳一町長】
「学校法人光星学院に(旧五戸高校の土地建物を)無償貸付するかたちで、新たな高等学校として運営するものを、五戸町としてできる限りの支援をするものであります」
【光星学院 法官新一理事長】
「(野辺地西高の)歴史と伝統を大切にしながら、新しい五戸町での学校を作るという意味合いもあって、今後五戸町に移るまでの2年間、猶予の時間にしっかり協議検討を重ねてまいりたい」
五戸町の若宮佳一町長と光星学院の法官新一理事長は、学校移転についてこのように述べました。
この計画は、2022年3月に閉校した旧五戸高校の校舎や敷地を所有する県から五戸町が無償譲渡を受け、野辺地西高校に無償貸与し学校を移転誘致するものです。
野辺地西高校は、校舎の老朽化や入学者数の減少が続き、2023年6月、八戸学院光星高校に統合する案を示しましたが、保護者からの反発が相次ぎ、白紙撤回した経緯があります。
これまで、存続するための方法が模索されてきました。
そんな中、2024年度に入り五戸町から誘致の申し出があり、光星学院の臨時理事会の承認を得たことから移転の方針が正式決定しました。
五戸町と野辺地西高校にはある共通点があります。それは、サッカー。
【五戸町 若宮佳一町長】
「野辺地西高の歴史と五戸町のサッカーの歴史とを融合させたようなかたちで子どもたちにPRしてですね、入ってみたいという学校に持っていければ良いのかな」
五戸町民の反応は…。
【スポーツ店の店主】
「野辺地西高が来ていただいて、五戸町のスポーツがより盛んになれば」
「立派なサッカーの施設もありますから、ぜひ活用していただいて、町と一緒に育っていければ良い」
【五戸高校同窓会 三浦武志会長】
「野辺地西高も、サッカーがそれなりに有名なところだったと思うのですよ。だからそれのつながりでまたサッカーが、五戸町が発展していければ」
【五戸高校同窓会 東京支部 中村稔理事】
「五戸町も高校は残したいということがあって、それがかなわずになくなっちゃって野辺地町にしてもやっぱり同じ思いあるのだと思いますね。ですからその辺で五戸だけ前面に出すのではなくて、野辺地も何かのかたちで残すことができればね」
新たに高校がスタートするのは、3年後の2027年4月を予定しています。
2025年度入学する生徒は、2年間野辺地西高校の校舎で学び、3年次から旧五戸高校の校舎に移動、新たな高校にスライドします。
【光星学院 法官新一理事長】
「野辺地西高の伝統や歴史を大事にするというお約束を(地元と)しているものですから、それから五戸町の公立高校の100年の(歴史を)大事にした今後立場を取っていきたい」