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国の有事に備える “予備自衛官” 「人に手を差し伸べられるように」

2024.08.30(金) 18:45

国の有事に備え自衛隊を裏で支える「予備自衛官」。青森県内ではどのような人が携わっているのでしょうか。

陸上自衛隊八戸駐屯地。迷彩柄の制服に身を包み訓練に臨むのは、八戸市出身の田名部真弥さん(25)です。

田名部さんは、常勤の自衛官?いいえ。普段のお仕事は…。

【予備自衛官 田名部真弥さん】
「泌尿器科と外科と救命科の混合病棟で働いています」

八戸市立市民病院の4年目の看護師なのです。

普段は医療現場で患者のために尽くしつつも、国の有事の際には「予備自衛官」として後方任務に駆け付けます。

【予備自衛官 田名部真弥さん】
「人に手を差し伸べられるような、人の助けに添えるようなことをしたいと思っていた」

田名部さんは、看護師を目指し弘前学院大学で学んでいた時に「予備自衛官」の制度を知り、人の役に立つことができればとチャレンジしたといいます。

一方青森県内では「予備自衛官」のなり手不足が、年々深刻な問題になっています。

【自衛隊青森地方協力本部 岡村正彦本部長】
「予備自衛官の必要性は、やはりいざという時に貴重な戦力になっていただく方でございますので」
「一般の企業から自衛隊経験がない方でも入っていただく制度もありますので、特に心掛けて(制度を)広めていきたいと考えています」

自衛隊の活動を支える「予備自衛官」。田名部さんはまだ、災害現場などへの出動経験はありませんが、「その時」に備えて取り組みの日々が続きます。

【予備自衛官 田名部真弥さん】
「台風だけではなく、有事の際に自衛官としても看護師としても、助けを求めている人に寄り添えるように日々努力したいと思います」
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