5日には、西北地域の大規模生産者でつくる「津軽米づくりネットワーク」の吉田郁世会長たちが青森県庁を訪れ、宮下知事に要望書を手渡しました。
要望書では、2023年産のコメの価格が上昇していることで、主食用米の作付けを大幅に増やすと、かえってコメの価格が下落すると指摘しています。
そうした状況を踏まえ、コメの安定生産に向け、飼料用米や輸出用米への転換を後押しするよう要望しています。
要望を受けた宮下知事は、北米市場を念頭に、輸出用米には活路を見いだすチャンスがあるとして、県として取り組む考えを示しました。
【津軽米づくりネットワーク 吉田郁世会長】
「知事が輸出用米にだいぶ力を入れているように感じました。我々も、まだ取り組んでいない生産者もいるが、全体のバランスを考えて飼料用米・輸出用米と、今高騰している主食用米がバランスよく収まるように要望したところです」
その一方で、現在のコメ不足については―。
【津軽米づくりネットワーク 吉田郁世会長】
「今年は去年・おととしに比べますと天候も安定していますし、心配された台風もそれましたので品質にも期待しています」
「新米が出れば品薄状態は解消されると思うのですが、すぐに直結しないかもしれませんけれども、確実に安定に向かっていると思います」
西北地域ではすでに稲刈りが始まっていて、これから徐々に本格化していきます。