【黒石警察署 船水慎矢巡査部長】
「『あ、こんな人が作っているんだ』という、ある意味ギャップじゃないですけれども、おとめちゃんの浸透に1つ役立っているのであれば、それまた良いのかなと思っています。
黒石警察署の船水慎矢巡査部長は、地域の安全を守る傍ら、2023年に「おとめちゃん」を制作しました。
【黒石警察署 船水慎矢巡査部長】
「黒石警察署といえば、黒石市といえばこけしがありますので、こけしをモチーフにしてかつ親しみやすい可愛いキャラクターを作れればなということで『おとめちゃん』をこういったデザインにしています」
そんな「おとめちゃん」を制作した警察官を後輩は―。
【後輩の警察官】
「最初は結構(船水巡査部長の)顔怖いので、話しかけづらいなというのはあったのですけれども、話していくうちにすごく優しくて、的確にいつもご指導いただいています」
絵を描くことが苦手だという船水さん。パソコンを駆使して制作しました。
詐欺への注意を呼び掛けるものや、頭にリンゴがのった「おとめちゃん」。これからの時期、盗難防止を呼び掛けます。
【黒石警察署 船水慎矢巡査部長】
「警察に対するハードルを下げてもらうために、親しみやすいキャラクターというところで様々使わせていただいています」
船水さんの姿は9月30日、地元・平川市内のこども園にありました。
「はい、青になりました。青になったら?」
「右左を見て、車がいないか確認をして、はい、手を上げて渡ります」
実はこの園を卒園したという船水さん。後輩たちに、横断歩道の渡り方や不審者に遭遇した場合どのように対応するかを教えました。
【園児】
(Q.不審者に)「捕まえられないように気を付ける」
【園児】
「(信号機は)左見て右見て見る」
そして、今回の目的でもある反射材の普及活動に配ったのが・・・。
【黒石警察署 船水慎矢巡査部長】
「反射材の配布というのは、警察で昔から継続して広報しているのですけれども、なかなか浸透しない部分があったりとか、そういう部分があったりするのですけれども、子どもさんたちに付けてもらいやすいのは、キャラクターが付いているものですとか、そういったものであれば付けるのにもあまり抵抗がないのかなというところもあって、反射材とかそういったグッズはかねてから作っていきたいなという気持ちはありました」
【園児】
「かわいい」
「えっとさ、おもちゃのやつ全部取ってかばんに付けようっと」
地元出身、35歳の警察官が見つめる先―。
【黒石警察署 船水慎矢巡査部長】
「地元にいるというのは、地理的なものですとか、地域柄様々な特徴はあるのですけれども、そういったものを自分の経験に落とし込んで、色々な事件事故の防止に努めていければと思っています」