五所川原市の金木総合支所で行われたのは、金木地区の自治体ライドシェア、その名も「はいきたかなぎ」の出発式です。
金木地区では、2023年3月に唯一のタクシー会社が廃業し、移動手段が限られていました。
この状況を踏まえ、五所川原市が県の事業の委託を受けて、乗り合い送迎サービスの実証運行を始めました。
【五所川原市 佐々木孝昌市長】
「地域の住民の方々の足を、交通を守ることによって、それそのものが生活を守ることにつながっていくと思っています」
金木商工会の職員が運転業務を、青森ダイハツモータースが配車システムなどを担当し、連携して取り組みます。
10月1日は、2人の利用客を乗せた最初の便が出発しました。
4人乗りの「はいきたかなぎ」は、祝日・年末年始を除く平日に運行。金木地区を中心に、スーパーマーケットや病院などに設置された28の停留所と、自宅前での乗り降りが可能です。
運賃は、市民が500円、市外在住者が1000円で、予約は電話かインターネットで当日10分前まで受け付けます。
すでに運転免許を返納しているという利用客は…。
【利用客(91)】
「(今までは)買い物の時も重くて大変でしたけど、今回これができて、本当に喜んでいますし、お友達も皆大歓迎です」
(Q.運賃)「前のタクシー代のことを考えると、安くて良いなと思っています」
「はいきたかなぎ」は、2024年度中の実証運行で利用客からアンケートなどを集約し、2025年4月からの本格運行を予定しています。