この事件を巡っては、2021年に五所川原市が発注した3件の工事の指名競争入札において、指名・落札業者を事前に取り決めしていたとして、五所川原市の前副市長で五所川原市鎌谷町の無職、一戸治孝容疑者(71)、五所川原市広田の会社役員、片山弘一容疑者(70)、五所川原市の元職員で五所川原市中央の無職、石井隆夫容疑者(70)の3人が、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕・送検されています。
一戸容疑者は事件当時、指名する業者を選定する権限を持つ役職にいました。
また、関係者によりますと、片山容疑者と石井容疑者の2人は、佐々木市長の支援者が多く集まる任意団体「五所川原建設技術研究会」で理事と事務局長を務めていました。
この研究会は、2018年の佐々木孝昌市長の初当選後に発足したとみられ、2021年の時点では、およそ100の業者などで構成されていたということです。
警察は、研究会に所属する全ての建設業者に事情を聞いていて、研究会が談合の温床となっていた可能性も含めて捜査しています。
【自民公明クラブ 会長 木村慶憲市議】
「談合を監督する立場である指名審査会の会長(一戸前副市長)が、逮捕者の中にいるのは大変残念です」
副市長が絡む談合事件の発覚を受け9月30日、五所川原市議会の野党会派、自民公明クラブと三和会は、佐々木市長に直接説明するよう要望しました。
【自民公明クラブ 会長 木村慶憲市議】
「チェック役でもある我々、議員に何も説明がないまま。黙っていれば、来週の説明も何も予定になかったんですよ」
「副市長の任命責任について、今後の入札制度についてどういうふうに思っているのか(知りたい)」
市によりますと佐々木市長は、次週中に議員向けの説明会を開く予定です。