官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪で起訴されたのは、五所川原市の前の副市長 一戸治孝被告(71)と、会社役員の片山弘一被告(70)、それに五所川原市の元職員の石井隆夫被告(70)の3人です。
起訴状などによりますと、3人は2021年11月に五所川原市が執行した3件の工事の指名競争入札において、共謀のうえ、市内の建設業者などで組織する研究会に所属する業者に落札させ、公正を害する行為をした罪に問われています。
一戸被告は、副市長として適正な入札などに関する事務を行う義務があるのに、研究会の理事だった片山被告に工事名や設計額などを伝え、片山被告の指示を受けた研究会の事務局長の石井被告が研究会を開き、指名する業者を選定させたとしています。
3人は、電話やスマートフォンのメッセージ機能を用いてやりとりをしていました。
この事件を巡っては、警察は、研究会に所属するすべての事業者などに事情を聞くなどして引き続き捜査を進めています。