青森県庁で行われた締結式には、JR東日本の大森健史盛岡支社長と宮下知事、それに今別・外ケ浜町の両町長が出席し、基本合意書に署名しました。
津軽線の蟹田-三厩間は、2022年の大雨災害により運行休止を余儀なくされ、2027年の4月に廃止することで合意しました。
これに合わせてJRや県など4者は、2025年度中にNPO法人を設立し、2027年の4月から、代行バスや乗り合いタクシーと町営バスを統合して一体的に運行します。
また、JRは今後設立するNPO法人に18年分の経費として33億6600万円を拠出するとしています。
【今別町 阿部義治町長】
「引き続き関係者と連携・協議しながら、町民にとって地域交通の確保はもちろん、鉄路廃止に負けない町づくりに尽力してまいります」
【JR東日本盛岡支社 大森健史支社長】
「今別町・外ケ浜町・青森県の皆様と協力しながら、地域に密着したうえで利便性が高く、持続的な地域交通の確保に向けてしっかりと取り組んでまいりたい」
また、今回の合意により現在の蟹田駅については、こ線橋を使わずに1番線のみですべての利用客が乗り降りできるように改修工事を進めることになりました。
津軽線運行休止部分の自動車交通転換に向け、一歩前進となりました。今回の合意書の有効期間は18年間としていますが、4者はNPO法人とともに自動車交通の持続性確保に努め、18年以上の運行を目指すとしています。