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参院選まで1カ月 コメ・消費税で各陣営が主張

2025.06.19(木) 18:45

想定される参院選の投開票日まで1カ月となりました。立候補を予定している陣営では活動を加速させるとともに、コメや消費税を巡る発言が熱を帯びています。

八戸市を地盤とする自民党の現職、滝沢求さんは、津軽地方で浸透を図ることが課題です。6月上旬には、青年局のメンバーらと弘前市や周辺市町村を回り、コメ政策が選挙の争点になると訴えました。

【自民・現 滝沢求氏】
「生産者の方々に希望の持てる農政改革をこれからするために協議入りました。私も協議に参加しながら後押ししていきたい」

また、組織の引き締めと支持固めにも力を入れています。16日には、滝沢さんを応援する青森市議団が結成されました。

出席した市議の一人は、今の最大の問題はコメ政策だと話し、滝沢さんもコメの価格安定に取り組む考えを示しました。

【自民・現 滝沢求氏】
「主食であるコメ政策については、丁寧な議論が必要だと思います。何よりも消費者の声と、生産者が希望を持てるような農政改革・コメ政策を進めていきたいと考えていますし、私もそれに参画して取り組んでいきたいと考えています」

対する立憲民主党の新人、福士珠美さんは攻勢を強めています。6月はじめに八戸市で開かれた会合には、党の常任顧問を務める泉健太前代表が出席。消費税が争点の1つになるという認識を示しました。

【立憲 泉健太前代表】
「コメの価格高にも対応するものですから、消費税の食料品ゼロとガソリン税の引き下げは2本柱になるかと思います」

14日に開かれた会合には、参院選総合選挙対策本部の小沢一郎本部長代行も出席。福士さんは生産者を守る仕組みづくりが必要だと述べ、参加者からはこれまでの減反政策を批判する声が上がりました。

【立憲・新 福士珠美氏】
「戸別所得補償制度をバージョンアップさせて、農地に着目した直接支払い制度をやっていこうとしています。そうすることで、生産者にはしっかりと収入を得て再生産を可能にしていく、そういうふうにしていきたいと思っています」

立候補予定者の中で最も若い共産党の新人、荻野優子さんは、知名度の向上を図るため街頭活動に力を入れています。

【共産・新 荻野優子氏】
「さて皆さん、今コメの値段の高騰とコメ不足が大問題になっています」

これまでのコメ政策に原因があると与党を批判するとともに、コメの価格高騰を含む物価高対策としても消費税の緊急減税が必要だと主張しています。

【共産・新 荻野優子氏】
「今、物価高騰で暮らしが大変だという皆さんに重くのしかかっている問題でもあるので、消費税は廃止を目指して緊急に5%に減税して『暮らしも助けよう』というのが共産党の政策です」

各党がしのぎを削る中、参政党も活動を活発化させています。新人の加藤勉さんは、党所属の国会議員と街頭に立ち1次産業を後押しすると訴えました。

【参政・新 加藤勉氏】
「食が大事。青森県の第1次産業を活性化させましょう。国費を投じて『収入保障』をして活性化させる」
「日本の胃袋を支えている青森県の第一次産業、農林水産業を強力に後押ししたい」

また、コメの価格については消費者への支援も必要だとしています。

【参政・新 加藤勉氏】
「買う側の消費者にとっては厳しいので、コメのクーポンを配布する形を我々は訴えています」

その一方で、政治団体「NHK党」の新人、佐々木晃さんは独自の主張を展開しています。

【諸派・新 佐々木晃氏】
「コメ農家の大規模化が必要かと思います。年収が1千万円以上になるような農家が必要かと思います」

消費税については―。

【諸派・新 佐々木晃氏】
「国民の60%が消費税廃止を求めているので、その辺を考えると消費税は廃止ですね」

さらに、ガソリン税の廃止も主張しています。

今のところ、通常国会は延長はせず22日に閉会する見通しで、参院選は7月3日に公示、20日の投開票が確実視されています。
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