【服部未佳アナウンサー】
「太宰治が生まれ育った家で、116回目の誕生日を祝います」
太宰の生家・斜陽館に集まったのは、地元・金木小学校の5年生31人。お話サークル「すずめっこ」による朗読会が開かれました。
【朗読】
「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した」
太宰の名作「走れメロス」が力強く読み上げられ、子どもたちは真剣な表情で聞き入っていました。
続いては、かるた大会。作品の一節が読み上げられる「太宰歌留多(かるた)」を通して、子どもたちは楽しみながら太宰文学に触れていました。
【金木小学校5年生】
「まだ読んだことない『人間失格』とか読んでみたいです」
「同じ町で生まれたから、特別感があってうれしいです」
「本とかすごく書いた人だから、(私は)絵を描くの好きなので、私も本を書いてみたいなと思いました」
そのほか斜陽館では、7年ぶりに開催されている「太宰ウィーク」に合わせて、青森県出身のアーティストによる太宰治のアート作品8点が展示されています。
また、隣接する金木観光物産館「産直メロス」では、新たな名物となっているカプセルトイ「太宰ガチャ」が引き続き人気を集めていて、地元出身のイラストレーター山本風花さんが表紙を手掛けた豆本やキーホルダーの新作も増えました。
太宰ウィークに合わせてお披露目された「人間失格」の豆本は、8冊で完結する限定のセット販売となっていて、カプセルトイでは手に入らない特別な豆本です。
太宰ウィークは、22日まで開催されています。