午前8時ごろ。通い慣れた庁舎に宮下さんが姿を現しました。
【宮下氏】
「心境としては『春水満四澤(しゅんすいしたくにみつ)』というのでしょうか非常に穏やかな気持ちできょうの日を迎えることができました」
宮下さんは、幹部職員に、3日付で辞職することを伝え、市議会の大瀧次男議長に辞職願を提出、議会が同意しました。そして午後の退任会見。
【宮下氏】
「功績や成果といわれるようなものはすべて市民の皆様にお返しして、といいますか、むつ市役所の市長室に置いていって、私は静かにむつ市役所を去っていきたいと考えています」
会見では、新型コロナ対応や大雨被害からの復興、財政健全化への道筋をつけられたと、在任期間を振り返りました。
【中井アナ】
「市でいろんな社会問題に取り組む中で、市だけでは限界と感じる場面があったのか、また県とかと連携することで改善できる点もあるのか、そのようなことを感じたことがあるのか教えてください」
【宮下氏】
「いつも感じていました。市の取り組みだけではできないということを、いつも感じていて、ただ、そんな時もやっぱり職員と一丸となって、あるいは市民の皆さんにご理解をいただきながら、前に進めることができたと考えていますので、本当にそういう意味では8年8カ月、市職員と市民の皆さんに本当にお世話になったなというふうに感じています」
そして、午後5時すぎ。
【宮下氏】
「なんだこれ!」
用意されていたのはたくさんのサプライズでした。
【職員】
「市長!体が資本!無理せずお元気に突っ走れ~!」
【宮下氏】
「むつ市政は私がいなくなっても未来永ごう続いていきます。むつ市民の一人ひとりの気持ちを大切にする市役所であっていただきたいと思いますし」
最後には、下北ジュニアウインドオーケストラの演奏に見送られ、宮下さんは庁舎を後にしました。
そして、知事選に立候補を表明しているもう一人の市長、青森市長の小野寺さん。3日は市議会定例会に臨んでいました。
【青森市長 小野寺氏】
「私自身は今やるべきこと、市議会、目前の一般質問にきちんとお答えしていくことが私の務めですので、きちんと自分がやるべきことをやっていきます」
そして、自身の辞職のタイミングについては・・・。
【青森市長 小野寺氏】
「もうすでにこれも申し上げていることですけれども、4月末をもって退任すべく今、準備を進めています」