知事選に立候補しているのは、届け出順に、前のむつ市長、宮下宗一郎さんと、元むつ市議会議員の横垣成年さん、前の青森市長、小野寺晃彦さんと、仙台市の元会社員、楠田謙信さんの4人です。
宮下さんは、20日は青森市やつがる市などで街頭演説を行い、外ケ浜町の山崎結子町長たちが応援に駆け付けました。街頭で宮下さんは、「社会全体を変えれば、子どもを増やすことができる」と訴えました。
【宮下宗一郎候補】
「合計特殊出生率を具体的に『2』を目指していく。そういうプログラムを、子ども・子育てのあらゆる費用を段階的に無償化し、子どもを預けやすい環境をつくり、若い世代の所得を上げていくことによってできるはずだ」
他の候補と戦うということではなく、青森県の未来と戦っているという気持ちで選挙戦に臨んでいるということです。
【宮下宗一郎候補】
「まずやはり県民の皆様お一人おひとりに、しっかり自分自身の示す青森県の未来像、新しいリーダー像を、そして政策を広げていきたいと考えています」
共産党と社民党が推薦する横垣さんは、青森市や弘前市で街頭演説を行い、高橋千鶴子衆議院議員が応援に訪れました。横垣さんは街頭で、「今の県政を転換しなければならない」と訴えました。
【横垣成年候補】
「核燃料サイクルは破たんしています。私は青森県の原子力政策を大転換をして、青森県を核のごみ捨て場にさせない条例をつくりたいと思っております」
また、他の候補者との差別化を図ることが、選挙戦の鍵を握ると話します。
【横垣成年候補】
「国との関係においては、私はしっかり国に物を申すし、県民に非常に危険だとか、不安をもたらすような大軍拡・大増税は、これについてはしっかりと物を申していくという立場は、私は他の候補と全然違います」
小野寺さんは、20日は八戸市など11市町村で街頭演説を行い、江渡聡徳衆議院議員や三村知事が応援のマイクを握りました。小野寺さんは、「今回は政策で戦う選挙」だと強調しました。
【小野寺晃彦候補】
「『政策草の根選挙』であります。私自身、今回の政策に夢を込めました。東北ナンバー1の青森県にするために、東北をけん引する青森県にするために、政策を4つの柱で打ち出しました」
その中で最も大事な柱として、暮らしを支える経済対策を挙げました。
【小野寺晃彦候補】
「思い切った経済対策を今から会議で考えるんじゃない、皆さんと県民の皆さんとお約束していく。プレミアム付き商品券を全120万県民に思い切ってお届けする」
「そうした4つの柱政策を明確に打ち出しております」
特定の支援を受けずに、独自の選挙戦を展開する楠田さんは、20日は平川市の「道の駅いかりがせき」で街頭演説を行いました。楠田さんは「1次産業で稼ぎ、経済を発展させる」としています。
【楠田謙信候補】
「経済というのは学力でするものではないんです。金の動きというのは学力通り動きません。経済を発展させるには現場力、その知事・指導者が持っている行動力・知力、そういうもので発展させるものなんです」
スタッフがいないため、選挙用のポスターは自らの手で貼り、その時に掛けられた声に励まされたと語ります。
【楠田謙信候補】
「町内会の中まで車で入っていって貼っているとですね、『新聞を見たよ』とか『一人で本当にやっているんですね』とか、『面白いポスター貼ってますね』とか声を掛けてくれる人がおりまして、自分もやりがいがありました」