青森県知事選に立候補しているのは、届け出順に、前のむつ市長、宮下宗一郎さんと、元むつ市議会議員の横垣成年さん、それに前の青森市長、小野寺晃彦さんと、仙台市の元会社員、楠田謙信さんの4人です。
宮下さんは、農林畜産業の効率化、事業承継を後押しし、生産性の向上を図るとしています。
【宮下宗一郎候補】
「1次産業については、出荷額とかあるいは、輸出額だけに目がいきがちなのですけど、実は漁師さんの所得とか、農家の所得というのがなかなか上がっていないというのが現状です。オープンにもされていないのですが。そういう部分でいくと、これからはですね、担い手不足や後継者不足を解決するためにもやはり、農業を担って漁業を担ったら、しっかりとした所得を得られるということが非常に重要なんだと思います」
横垣さんは、1次産業の従事者が物価高や、資材高騰の影響を受けていることから、支援が必要だと訴えました。
【横垣成年候補】
「漁業者の方は高い燃料代、畜産の方は高い飼料代と生産調整で苦労しているし、米、リンゴ農家は後継者難が、居ないといって苦労しているので、そこら辺をしっかりと支援するような形で、経済対策を農林水産業を支援していく。やっぱり今、頑張っている人を最大限支援していく県政を目指したいと思います」
小野寺さんは、発表した政策集で農業産出額3500億円を目指すとしたうえで、次のように話しました。
【小野寺晃彦候補】
「農林水産業は東北ナンバー1、18年連続です。3200億円台、3500億円台まで伸ばしていく。そのことを目標にはっきりと掲げています。そのためポイントは、効率化や省力化、担い手不足ですので、やはりスマート農業に直接青森県が支援をしていく、漁業部分でいうと養殖技術ですね、つくり育てる漁業、そうした部分に取り組む、また林業もね、新たにしっかりテコ入れして100億円台をキープする」
楠田さんは、1次産業従事者の担い手の確保や、収入を上げることが必要だと訴えています。
【楠田謙信候補】
「早く若い人にスイッチしないと、青森のリンゴ産業もどんどん衰退していくと思うので、そこが怖いので農業の発展に尽力したいと思います」
「まず青森は、何といってもリンゴです。リンゴが無いと経済が成り立ちません。コメではないんですね。収入の大部分はね。コメもだけど、機会さえあれば二期作は出来る。リンゴは労働する人が手でやっているわけですから、そこを人を増やさないとリンゴは発展しません」
候補者4人の主張をまとめました。宮下さんは、1次産業の従事者の所得の向上と後継者不足の解決、横垣さんはリンゴ農家の後継者対策1次産業の従事者を支援する経済対策、小野寺さんは、農業の効率化や省力化を図るスマート農業と養殖型漁業の推進、楠田さんはコメの二期作と、リンゴ農家の後継者対策でした。