逃げ惑う人々を目掛けて押し寄せる津波。瞬時に襲い掛かり、そして飲み込みました。
1983年5月26日正午に発生した、日本海中部地震。秋田県沖を震源とし、地震の規模を表すマグニチュードは7.7、青森県内では、深浦町とむつ市で最大震度5を観測しました。
地震発生後、わずか8分で津波の第1波が深浦に到達。五所川原市市浦には5.8メートル、深浦町や中泊町の沿岸にも3メートル以上の津波が襲いました。この地震や津波で、全国では104人、青森県内では17人が亡くなっています。強い揺れによって、建物や道路、鉄道などにも甚大な被害が出て、青森県内の被害額は518億円余りとなりました。