十三湖のほとりに建立された、日本海中部地震の慰霊碑。40年前の5月26日、地震が発生した時刻に、この場所を訪れた男性がいました。当時、この近くでレストランを営んでいた小山内文明さん(75)です。
【小山内文明さん】
「音を立てて(波が)盛り上がって押し寄せてきたんですね。まともに見ましたからね。そしてまた、それがまた音を立てて引いていくんですよ。引いていけば十三湖の水が少なくなって、魚がいっぱいバシャバシャ。それを拾いに入った人もいたからね。あれにはびっくりしました」
「あの体験を心に持っている人が、いろんなところで語り合っていければ良いかなと思っています」
【中学校の避難訓練】
「訓練、訓練。ただ今地震が発生しました…」
この日に合わせ市浦地区では、初めてとなる小中学校合同の避難訓練が行われたほか、避難所では、生徒に加えて住民も参加しての設営訓練も行われました。
【女子生徒】
「昔の災害の話を聞いて大変だったということが分かったので、避難するためのものとかを入れるバッグがないので、そういうのを準備したり、自分のできることをちゃんとやっていこうと思いました」
その一方で、日本海中部地震で津波があったことを知らない世代が増えている現状があります。
【五所川原市 佐々木孝昌市長】
「風化をさせないように、このことを教訓にして」
「毎年このような訓練を通じながら、意識をしっかりと、意識づけをしていきたいと思っています」