
5月18日、新たな県のリーダーを決める選挙が告示され、人口減少や物価高対策を主な争点に17日間の選挙戦がスタートしました。
【有権者】
「将来のことも考えてやっぱり人口減少が気になります」
【有権者】
「今までとは違う感じの人に入れたいなと思っていました」
前のむつ市長の宮下さんが目指すのは、若い人たちであふれる「青森新時代」。
【宮下候補 第一声】
「聞く政治が必要だ、だからこそ政治参画が必要だ。そしてその受け皿に常に知事がなって、一人ひとりの県民の皆様の悩み・不安・希望をかなえる、この新しいリーダー像こそ、青森新時代に私はふさわしい、こう確信しております」
今回の選挙の結果次第で、青森県の未来が変わると、支持を呼び掛けています。
【宮下候補】
「私は、県民の皆様お一人おひとりから悩みを聞いて、不安に寄り添って希望をかなえることによって、一人ひとりの新しい青森をつくることによって、その閉そく感をどうしても打開していく、その青森新時代を迎えるための、今回は激しい戦いになります」
街頭では、少子化への挑戦として子育て費用の段階的な無償化や、若い世代の所得向上を図り、合計特殊出生率2を目指すと訴えています。
【宮下候補】
「人口はこれから減っていくんですが、子どもの数を増やすことだけは可能性としてはあるわけで、それにチャレンジしていくことが大切だと思っています」
元むつ市議会議員の横垣成年さんは、共産党と社民党の推薦を受け、立候補しました。
【横垣候補 第一声】
「青森県には原発核燃料サイクル、そして米軍基地など国政の矛盾が押し付けられています。県民皆さんを守っている憲法を県政の中心に据えて、暮らしと平和を一番にする」
街頭では、主に最低賃金の引き上げと中小事業者の支援を訴えています。
【横垣候補】
「全国一律最低賃金1500円を実現したいと思います。そうすることによって、東京で働いても青森で働いても同じ給料をもらうことができます。そしてセットで行わなければいけないのが、中小業者への支援です」
また、自分以外の候補者は自民党の枠内だとして、他の候補との違いを強調しています。
【横垣候補】
「国の問題で、県民が不安を感じることはいっぱいあるわけです。米軍基地とか原発の問題だとか、その不安に応えて国に言うことは言うという知事でないと、私はやっぱり本当の県民の命を守る立場には立っていないと思います」
前の青森市長の小野寺さんは、自らの強みは「実行力」と有権者にアピールしています。
【小野寺候補 第一声】
「私には夢があります、理想があります。青森県を東北をけん引する、引っ張っていく、そういう青森県にすること」
選挙戦では、公約として掲げた72項目からなる政策を前面に出し支持を呼び掛けます。
【小野寺候補】
「思い切った経済対策を、今から会議で考えるんじゃない。皆さんと県民の皆さんとお約束していく、プレミアム付き商品券を全120万県民に思い切ってお届けする」
「一つ一つ政策の草の根選挙『政策草の根選挙』という形で今取り組んでいます」
先週末は、三村知事のほか、今井絵理子参議院議員も応援のマイクを握りました。選挙戦終盤も各地を走り回り、支持拡大に奔走しています。
【小野寺候補】
「政策を実行すること、それが大事です。そのリーダーシップをきちんと発揮する、そのことを県民の皆さんと一緒になって実現する、その実現力が私の強みだと思います」
「最後の最後まで真っすぐに、訴えを続けていきたいと思います」
仙台市の元会社員、楠田謙信さんは、独自の戦いを進めています。
【楠田候補 第一声】
「私以外の候補が知事になれば、おそらくこのまま同じように右肩下がりでどんどん下がっていくと思います。何が私と他の候補が違うのか、それは私は経済についてよく知っている、現場の経済をよく知っているということなんです」
公約として、1次産業を発展させ県民の所得を向上させると主張しています。
【楠田候補】
「私がこういう主張をしたことによって記録に残るんです。記録に残るということは、他の人で若くてもっとやる気のある人が立候補すれば『こういう政策があったな』と思い出してくれるんです。そうすれば、青森の農家の人たちの収入は上がります」
組織や団体からの支援はありませんが、選挙期間中には協力者も現れました。
【楠田候補】
「少しずつ協力者も増えてきているので、私がポスター貼りに没頭することもなくなるので、少しは街頭の皆様に、自分の考えをもっと強く訴えていければいいと思っています」
投票日まであと2日。有権者は誰に未来を託すのか。投票は一部を除き4日午前7時から午後8時まで行われ、即日開票されます。