洗剤や芳香剤などに含まれるわずかな量の化学物質に反応し、頭痛やめまいといった症状が出る病気です。
2015年の調査では、成人の7.5%がこの病気であるという結果も出ています。
重症化すると日常生活にも大きな影響を及ぼすとして、29日、化学物質過敏症の患者が、支援を求める要望書を県に提出しました。
小谷副知事と風張教育長に要望書を提出したのは、CFS・慢性疲労症候群支援ネットワークの石川真紀会長です。
要望書では、研修会などで化学物質過敏症を広く知ってもらうこと、症状に困っている人が、保健所に相談できる体制を作ることなどが盛り込まれています。
【小谷副知事】
「県としても、化学物質過敏症に関する周知啓発を、積極的に行っていきたいと考えております」
【CFS支援ネットワーク 石川真紀会長】
「ポスターを張れば解決する問題ではありませんので、これからいろいろ協議をしていただいて、できることが何なのかを考えていただきたいと思います」
その後行われた懇談会。
化学物質過敏症に苦しんでいる患者たちが、日々の苦労を県の担当者に訴えました。
【女性患者】
「芳香剤ですとか消臭剤芳香が入っているものですとか、洗剤も化粧品もそうですし、頭痛です、ほとんどは」
【女性患者】
「お札にすごく匂いが付いているので、財布を開けるたびにうっとなってしまう」