【アナウンサー】
改めて今回の補正予算案にはどんな思いを込めましたか。
【宮下知事】
やはり困っている世代の人たち、県民の皆様、そして事業者が、そして市町村通じて全県民に行き届くような形の補正予算に仕上げていきたいと、そういう思いでまとめました。
【アナウンサー】
今回の予算案の柱は物価高騰対策ということで、3つの柱ですね。改めておさらいします。まずは、子育て支援、そして事業者への支援、さらに市町村への支援、この3つとなっていますね。
物価高騰対策を優先したということは県民からの声も経済に対する不安が大きかったのでしょうか?
【宮下知事】
やっぱり、暮らしを支えるのは経済ですし、経済景気が良くならない限り、私たちは安心して暮らせません。
本当に県民の声を総合すると、やっぱりガソリンが高いというのが多分一番多いです。クルマ社会ですし、これからはやっぱり灯油が高いっていうのがすごく大変になってきますし、物価が上がってくるとどうしても給料が、その分追いついてこないので、生活が圧迫されていくっていうのが非常に大きい声だったというふうに思います。その中でも特にやっぱりケアしなければいけない分野について、今回は補正予算という形で提案をさせていただく予定です。
【アナウンサー】
まずは子育て世帯へ、子ども1人につき3万円が給付されますね。3万円の根拠は国の統計が示している青森市のデータを基に算出していて、前年と比べると生活費が3万円増加している。その根拠として3万円を給付するということですけれども、真っ先に子育て支援を打ち出したのはどういう理由からでしょうか?
【宮下知事】
やはり子どもを応援するということは、県民の皆様全員を応援することだというふうに思うんです。というのはやはり子どもたちが青森県のこれからの未来を作っていきますし、また子どもたちこそ青森県の未来だというふうに私は思っています。子どもを応援することは本当に県民の皆様全員を応援することだというふうに考えていますので、まずは子ども子育て世代からということで考えています。
また私自身の公約で、様々な子育て費用の無償化ということを段階的に進めるということを繰り返し訴えてきました。今年度についてはなかなかちょっと全体の無償化政策というのはスタートできません。
そういう意味では今回の3万円っていうのは、例えば0歳から2歳、まだオムツしているような子にとっては1年分のオムツ代に相当する部分になってますし、また3歳から6歳の子どもたちにとっては、給食費、副食費とかですね、あるいは主食費の半分ぐらい、年間の半分ぐらいにはなっているということですので、ある意味、無償化政策のスタートとしても考えていただければなというふうに思ってます。
【アナウンサー】
無償化というところに繋がっていくような、第1弾というところですね。
【宮下知事】
何か扉の鍵が開いた、っていうそれぐらいかもですね。