【六ケ所村で酪農業を営む五十嵐泰士さん】
「牛はもう、当然人もそうなんだけど、かなり夏バテ、うん」
六ケ所村倉内で160頭の乳牛を飼育する五十嵐泰士さんの農場では、2023年、「急性乳房炎」で3頭の乳牛が死にました。夏の暑さで抵抗力が弱まったことが原因の一つと考えられています。
影響は乳量にも…
【五十嵐泰士さん】
「1頭あたり3キロは下がってる」
農場全体ではおよそ420キロの減少です。さらに…
【五十嵐泰士さん】
「繁殖の方にもこの暑さの影響は出てくる。ということは、また来年生まれる牛がいないっていう」
青森県畜産課によりますと、7月から8月に掛けて死んだ牛の数は、2022年が567頭だったのに対し、2023年は787頭でした。暑さだけが要因とは言い切れないものの、増加傾向にあるとしています。
【五十嵐泰士さん】
「自分のことより牛のことが心配で」
五十嵐さんの農場では、24時間ファンを稼働。時にはミストも併用して対策をしていましたが、外気温が高いため、あまり効果はなかったと話します。
【五十嵐泰士さん】
「県産の酪農家を守るという意味では、餌代がすごく高くなって、また電気、燃料どうなる、そういうものを県単独で(補助を)行ってもらえれば、すごくありがたいなって思います」