青森県と青森市は、共同経営による統合新病院を新築整備する方針のもと議論を進めてきましたが、宮下知事は4日、これまでの検討内容を全面的に見直す考えを示しました。
22日の会談で宮下知事は、県民が納得のいく形で議論を進める必要があるとして、次のように述べました。
【宮下知事】
「外部有識者で構成する有識者会議を新たに設置して、検討過程をできる限りオープンにしていきたいと考えています」
また、新病院の整備場所や市民病院の跡地の利用などについては、まちづくりの観点から青森市の方で主体的に取り組んでほしいと要望しました。
【青森市 西市長】
「整備場所について、青森市のまちづくりの観点からの議論ということでお話しいただいたのは、大変ありがたいと思っています」
「それから、現在の市民病院の施設や市営バスなどの公共交通についても、青森市として責任を持って対応することと考えていますので、そこはご安心していただきたいと思います」
会談後取材に応じた宮下知事は、有識者会議のメンバーや設置時期について「速やかに決定していきたい」と述べました。
統合新病院の議論を巡っては、県議会の常任委員会でも「県民の知らないうちに事が進むようなことがないようにしてほしい」という意見が出ていました。