センチュリーの印象を街で聞いてみると…。
【女性】
「総理大臣が乗っていて、周りは護衛がいてという、そういうイメージです」
【男性】
「高級車じゃないでしょうか」
「選ばれた人しか買えない車っていう感じですね」
センチュリーは、1967年に初代がデビュー。現在のモデルは、およそ2000万円する高級車で、天皇陛下の御料車や、自治体の公用車としても使われています。
【大熊ちひろ記者】
「シートはとてもフカフカしていて、乗り心地は良いですし、足も十分に伸ばせるほどの広さがあります」
このセンチュリーは2000年式で、走行距離はおよそ17万8千キロ。テレビや座席のヒーターも付いています。
五所川原市は、市議会議長の公用車として使ってきましたが、ここ3年、毎年平均でおよそ20万円の維持費がかかっていました。
そこで、一般競争入札、最低価格はおよそ50万円で買い手を募集したのです。
そして17日、入札にやって来たのは…。
青森県六ケ所村在住の木村良雄さん、75歳。自動車整備士として15歳から東京で働き、今は不動産の賃貸経営などをしています。センチュリーに乗るのが昔からの憧れで、すでに1台所有しています。
最低価格の50万円について、青森市の中古車販売会社に話を伺うと…。
【MYカーセレクト 宮本和人店長】
「車屋(中古車販売店)で購入となると、100万円以上は間違いなくする車ですし、市の公用車っていうことで、メンテナンスとかもちゃんとしていると思うので、乗る方からすれば、良好な状態で安く手に入る良い車だと思いますよ」
競争相手がいなかったため、木村さんが最低価格でセンチュリーを手にしました。
【木村良雄さん】
(Q.どうですか、センチュリー入札終えて)「良いね。良いね」「良いでしょ。見るからに良いでしょ」
エンジン音を確かめたり、ボンネットを開けたりするなどして、愛らしく隅々まで確認していました。
【木村良雄さん】
(Q.今どう映っていますか)「私から見たら3000万円ぐらいの宝くじが当たったという感じ。宝物ですね」