藤原アナウンサー)
産前産後の時期のママさんパパさんの声ということで聞いてきました。
(ボードを示しながら)
子育て支援には、いろんな取り組みがあると思いますが、横軸は、県が進めていくものもあれば、国や市町村が中心となってやっていった方がいいかなというもの、そして縦軸は、緊急にやったほうが良い、もしくはじっくりと、スピード感を表しているものになっています。
宮下知事)
まずですね、子育てばかり注目されていますが、農林水産業、一次産業の従事者など、かなり所得向上に向けた様々な施策もやっていますので、ぜひご確認ください。
(「子育て事業」のカードを見せながら)
「育児休暇への補償」・・・これ緊急でしょ、これ皆でやろう。
「遊び場や託児施設の増設」・・・これも大事だと思う、緊急性は高い。
「親同士がつながるツール」も、まあ緊急の順番的に次だな。
「産前産後フェスなどの開催」は?
藤原アナウンサー)
いろいろ赤ちゃんがボディペイントして写真を撮ったりとか、そういうイベントが交流の場になってもいいという声もあったのですよね。
宮下知事)
これもまた、皆でやろう。
「小児科の増設」・・・これもやっぱり緊急ですね。
藤原アナウンサー)
スピード感に関しては全て「緊急」と。
宮下知事)
知事といえど、スーパーマンじゃないんですよ。だから、皆でやらなきゃいけないですね。民間企業もやっぱり会社として取り組まなきゃ駄目ですよ。
遊び場とか居場所づくりは、本当に青森県の課題です。特に冬は、外で遊べなくなっちゃうからね。
これ本当にみんなで連携して市町村とも連携してやりたいと思うし、「青森モデル」の中では、ぜひこういうことにも言及しながら、整備も進めたいと思っています。
実際、小児科の増設はドクターが増えないといけないから、ドクターを増やす段取りも今回の予算の中では入っていまして、奨学金を医師は倍増、看護師は6倍増ということで、定着に向けて取り組みますので、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、気持ちとしては、上(緊急課題)に置いておきたいと思っています。
藤原アナウンサー)
小児科の数に関しましては、青森県内は2018年度は218カ所だったのが、2023年度は184カ所で、少子化もありますけれども、5年間で34カ所減っているという状況もあります。
宮下知事)
そういう課題を耳にしていても、私も打ち出の小槌はありませんので、まずは県内に定着するドクターを増やしていって、その中から小児科の医師が出てきてくれるという、そういう段取りになってくるので、なかなかちょっと結果は出ないですが、課題としては把握していますので、新しい県立の中央病院ができますから、そういった中では、子どもの医療にも重点化したようなところも作っていきたいなと思っています。
藤原アナウンサー)
こういった声も踏まえまして、今回の予算案で示された事業を見ていきます。
こども・子育て「青森モデル」の推進ということで、小中学校の給食費無償化など子育て費用の無償化、不妊治療の自己負担に対する支援。
宮下知事)
不妊治療も無償化になります。保険適用のものはね。
藤原アナウンサー)
これも恒久的に続けていくと意味ということですね。あとは、子どもとの意見交換会、駐車スペース確保といったものもあるんですね。合わせて21.7億円。
宮下知事)
青森市をはじめ、給食費を無償化にしている団体はたくさんあると思うんですが、そういう団体は、その他のところを無償化するような段取りになりますので、これによって、県内の給食費が全部無償化になると同時に、県内で段階的に連鎖的に、子育て費用の無償化が進んでいくと、そういうような優れた交付金になっていますので、ぜひ皆さん楽しみにしていただきたいと思います。
藤原アナウンサー)
国の少子化対策も用意したので、見ていこうと思うんですけれども、国のほうでは、16日に閣議決定されている児童手当ですとか、育休取得の給付手取り10割相当までとか、「こども誰でも通園制度」が2026年4月から始まるという話もありますが、国の動きはどのように感じていますか。
宮下知事)
まだ「異次元」じゃないですよね。どちらかというと、青森県の政策のほうが「異次元」になってきているので、国も「異次元」の子育て政策をやってほしいですね。
藤原アナウンサー)
「青森新時代」への架け橋として、2024年度は、どんな1年にしていきたいですか。
宮下知事)
青森トランスフォーメーション、「青森大変革」の1年にしたいと思っています。青森県はこれから、若者が未来を自由に描き、実現できる社会を目指していきたいと思います。