21日の青森県議会常任委員会で、委員からは児童虐待に対して緊急に対策を講じるよう要望がありました。
【環境厚生委員会 菊池勲委員】
「親から引き離されたくないと女の子が思えば、うそでも『いいえ』と言うんですよ」
【環境厚生委員会 阿部広悦委員】
「(児童相談所が)保護者と会っていない。これ理解できない。何で会えなかったのかな」
県議会の環境厚生委員会では、2023年7月下旬に、1回目の虐待通告を受けてから3カ月間、親子との面会が実現しなかったことや、面会時の聞き取りについて、児童相談所が、適切な対応が取れていたのか言及がありました。
また、2度の虐待通告を受けていたにも関わらず、一時保護に至らなかった経緯について、県は、国の規定に基づいて判断したと説明しました。
【青森県こどもみらい課 大山和也課長】
「女児に重大なけがが生じていないこと、女児との面接との際に、女児自身がたたかれていることを否定したことから、八戸児童相談所では、一時保護を行わないという判断をしております」
委員会では、市町村との連絡体制に不十分な点がなかったのか、他に見落とされている事案はないかなど、県に対し、緊急に対策を講じるよう要望がありました。
【青森県健康福祉部 永田翔部長】
「各市町村が設置することになっている『こども家庭センター』の設置といったことについて、県が県という立場で、大きく市町村を超えた形で技術的なサポートをすること」
「人員の配置とか、そういった部分についても、予算をしっかり令和6年度にはかけていきたいと」
県は今後、これまでの対応について協議する専門部会を開き、今回の事件の分析や検証を行うとしています。