東北運輸局は、2023年8月に大鰐線で脱線事故を起こした弘南鉄道に対し、7項目の改善を指示し、改善措置を報告するよう求めていました。
提出期限の22日、弘南鉄道は東北運輸局に報告書を提出し、報道陣に対し、内容について説明しました。
これによりますと、不適切だと指摘を受けていた、線路全体を調べる軌道の定期検査やレール摩耗検査などについて、実施基準に基づいた検査が適切に実施されるよう改善を図り、線路の維持管理体制を見直すとしました。
保守管理体制が、ぜい弱だと指摘されていた点については、社員に対して、必要な教育と訓練を実施し、体制を強化するなどとしました。
また、3月中にJR東日本と技術支援についての協定を結ぶと発表しました。
【弘南鉄道 船越信哉常務】
「今回の報告に当たりまして、東北運輸局ともいろいろなやり取りをさせていただいて、こういうふうな内容で整理させていただいています。安全管理というところに関しては、徹底して進めていく必要があると思っていますので」
「(東北運輸局の理解は)得られるものと思っています」
弘南鉄道は、レールの補修工事や資材の高騰などで出費がかさんでいることから、27日に青森県に支援を要望する予定です。