【唐牛記者】
「去年の記録的な猛暑で大打撃を受けた陸奥湾ホタテ。今シーズンの水揚げは逆境からのスタートとなります」
青森県平内町の土屋漁港では、午前7時すぎに最初の船が養殖ホタテの半成貝を水揚げしました。平内町漁協土屋支所によりますと、2023年の高水温でへい死したホタテの除去作業などが影響し、初日に出漁した船はいつもの年の半分程度だったということです。
【漁業者】
「何割かな6割~7割くらい?まだ今始まったばかりだから、これから貝が大きくなればどうなるか分からないけれど」
【漁業者】
「やっぱり少ないですね、ホタテが少ないです」
「去年が悪かったので(ホタテが)増えてほしいですね」
湾内の各漁協によりますと、4月1日に半成貝の水揚げをしたのは、合わせて3カ所でおよそ27トンです。
一方、1日の定例会見で宮下知事は、県として今後技術的な支援を行う考えを示しました。
【宮下知事】
「ホタテガイ養殖が、恒常的に100億円産業になるような段取りをするために、これから方策を作っていきます。その中ではですね、科学的な根拠に基づいて、このあとホタテの養殖をどうすべきかを考えていくことがまず大事なんだと思います」
この陸奥湾ホタテですが、例年であれば水揚げは大型連休前後から本格化します。しかし、高水温の被害が大きかった漁協によっては、6月以降に水揚げを始めるところもあるということで、1カ月程度遅れます。どれくらい影響が出てくるのか懸念されます。