今回は五戸高校を紹介します!
五戸も県立高校再編により、閉校が決まっています。
1年生の入学はなく、学校に在籍するのは2、3年生のみ。
現在の野球部は3年生4人、2年生2人の合計6人。
去年の秋は大会に出場しませんでした。
兄も五戸高校野球部のキャプテンだった、松橋心太キャプテン。
新チームのキャプテンになり、最初に取り組んだのは
「部員集め」です。
「部員を集めるのは大変でしたね。経験者にも声をかけたんですが、一度は断られます。」
硬式ボールが怖い、という理由もあり部員集めは難航。
しかし、他の野球部員の協力もあって野球経験者2人を含む4人が野球部に参加!
今年の夏は単独でチームを組み大会に出場できることが決まりました!
助っ人メンバーを含む新チームが結成され、初めて練習試合ができたのは5月末。
「9人いるんだなぁ。」
試合をする中で松橋キャプテンは単独でチームを組めることの喜びを改めて感じたそうです。
この日の練習は守備。特にシートノックは部員6人時代はできなかった練習です。
野球未経験者もいるため、キャプテン含む3年生の部員が率先してチームメートに声をかける姿が見られました。
中でも元気よく声をだし、的確なアドバイスを出していたのが
サウスポーエースの清水亮馬投手。
小学校5年生からピッチャーをしていて、しなやかなフォームから繰り出されるMAX130キロのストレートに威力があります。
ブルペンでの投球練習を見ていて感じたのは「良いピッチャーだ!」ということ!
まっすぐのキレ、緩急、サウスポー特有のボールの軌道など、チームを勝利に導く姿がイメージできました!
夏に向けては
「持ち味は球の伸び。コントロールにより磨きをかけて試合に臨みたい!」と話していました!
今大会助っ人として参加する4人の中から、中学時代野球経験がある2人に話を聞きました。
背番号5番、3年生の﨑翔一選手。
硬式ボールでの野球は初めてですが、強烈な打球がバンバンやってくるサードを務めます。
「自分サードやれるか不安だったけど背番号もらえて嬉しかった。どんな球でも体で受け止めで確実に一つ一つアウトを取れるように頑張りたい!」
背番号8番、2年生の大久保隆世選手。
センターだけでなく場合によってはファーストも守ります。
「外野の要となるポジションなのでライトとレフトのカバーもしっかりして、自分のところに来たボールもしっかり取りたい!」
選手達に背番号を渡した後、
弘前高校野球部OBの濱田剛志監督は
「部員が足りずに連合チームを組んで出場している高校がある中で、単独で出られる喜びをグラウンドで表現してほしい!」と熱いメッセージを送っていました。
3年連続で6番の背番号をもらった松橋キャプテンはこのチームで挑む最初で最後の公式戦を前に、
「高校に入ってから公式戦で一度も勝ったことがない。
最後に1回はいい試合がしたい。奇跡を起こして勝ちたい。」と目標を語りました。
このチームで挑む、最初で最後の公式戦。
五戸は大湊と八戸北の勝者と対戦します!
この日の取材の模様は7月13日、来週の月曜日の「スーパーJチャンネルABA」で放送します!
県立高校の再編や部員数の減少もあり、
年々出場チーム数が減っている青森県の高校野球ですが、
何とか大会に出ようとひたむきに頑張る球児の姿に私も元気をもらいました!
ぜひご覧ください!