2019.08.03(土)

話題の「球数制限」について

written by 藤原祐輝

101回目の甲子園の組み合わせ抽選会がきょうの16時から行われます。

青森大会を強力打線で勝ち抜き2年連続の夏の甲子園出場を決めた光星の初戦の相手はどこになるか?!
ドキドキしながらまっているところです。

さて、来週のJスポーツでは光星の対戦校について紹介する予定なのですが、
他にも野球にまつわる特集を予定しています。

それは「球数制限」についてです。

高校野球夏の岩手大会の決勝。

全国が注目した一戦となりました。
理由は、大船渡高校のエース・佐々木朗希投手のこれまでの活躍があったからです。

しかし、決勝戦で佐々木投手の登板はありませんでした。
国保監督は「故障を防ぐため」と説明しているとのことです。

この決断に関して、賛否両論いろいろな意見がテレビやインターネットで飛び交っています。

そんな中、7月31日に弘前市・はるか夢球場で行われた野球肘に関する講話の取材をしてきました。
野球少年たちに配られたのはこちらの野球検診手帳です。

野球検診手帳

ケガを防止するための正しい投球フォームやストレッチについて写真付きで解説が載っています。
他にもアメリカで導入されている球数制限の指標「ピッチスマート」も紹介されていました。

ピッチスマート

例えば、高校3年生(18歳)が試合で70球投げたら次の登板まで3日間休まなければならない、
というのがピッチスマートの球数制限です。
3日間の休養はボールを投げない「ノースロー」だそうです。
アメリカではかなりこの「ピッチスマート」が導入されているとのこと。

皆さんはこのピッチスマートを見てどう感じますか??

日本でも小・中・高校野球で球数制限を導入したほうがいいのでは?
という意見も出ています。
導入されるにしてもどういった形になるでしょうか。

ピッチスマートのように「何球投げたら何日休む」という制限になるのか。
大会期間中の合計投球数が制限されるのか。
はたまた、イニング制限になるのか。

いずれにせよ、1人のエースピッチャーで勝ちあがる。というドラマはなくなってしまいそうです。

個人的には甲子園でエースの連投連投のドラマは見たい!
ですが、選手の肘・肩はケガから守りたいという思いもあります。

非常にむずかしいですね・・・

今回取材で野球少年たちに聞きました。

「もし、自分が佐々木朗希投手だったら決勝で投げる?」

子どもたちの回答はばらばらでした。
でも、これが野球少年たちの思いなのです。

自分も野球をやっていた身として、取材していてとても考えさせられました。
放送は8月5日(月)のスーパーJチャンネルABA内のJスポーツです。

ぜひご覧ください。

アナウンサールーム