2018.08.19(日)

自分の声で伝える喜び

written by 稲葉千秋

先週1週間、自ら提案し、担当したニュースが2つありました。

 

まずは、全国高校総合文化祭・放送部門で青森県が

総合1位の文部科学大臣賞を受賞したという嬉しいニュース。

これは放送部出身の私にとって、忘れられない取材になりました。

高校時代、どんなに頑張って大会で賞を取っても、取り上げられるのは新聞だけ。

放送の大会は、アナウンス部門や朗読部門、ドキュメント部門など、

声や映像で表現するものなので、テレビやラジオでなければその魅力は伝わらない。

だからこそいつも歯がゆい思いをしていました。

そして今回、私の母校の後輩含め青森県の放送部が全国1位という快挙を成し遂げ、

それを聞いた時にはいても立ってもいられませんでした。

放送部の功績をなんとか世に届けたい!

そこで、デスクに提案し、Jチャンで時間をもらうことになりました。

母校の取材では、1年生のときから朗読会などを一緒に取り組み、

応援してきた子たちもいたので、気合が入りました。

たったの2分半という時間には伝えられるものも全ては伝えきれませんでしたが、

なんとか凝縮してお伝えできたのかなと思います。

放送を終え、後輩たちやOGのみなさんから歓喜のメッセージが。

伝えたいニュースを自分の取材で、自分の声で届けられたことが、こんなにも嬉しいとは・・・

改めて伝える喜びを実感しました。

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そしてもう一つは、十和田桜流鏑馬を題材にした

青春小説「流鏑馬ガール!」の作者と関係者へのインタビュー企画。

以前、私が担当する企画「われら青森賢民」で

十和田乗馬倶楽部の女流騎手・上村鮎子さんを紹介したことをきっかけに

十和田桜流鏑馬に興味を持っていました。

今度小説が出るという話を聞き、発売が分かってすぐに作者へ問い合わせ。

青森にいらっしゃる機会があるということで企画にすることに決めました。

小説を読んだ後に、改めて流鏑馬(八戸)を見たり、

モデルとなった関係者へインタビューをすると、

心の底からワクワクし、自分もその物語に入り込んだような感覚になりました。

作者の相戸結衣さんもとても気さくで優しい方で、たちまちファンになりました。

仕事を通して取材した方を好きになれたり、取材したイベントを好きになれたり、

そうして世界が広がり、自分の中の「好き」が増えていくのは素敵なことだなと感じました。

 

この企画も無事放送が終わると、相戸さんや騎手の方から嬉しい反響があったとの報告を受け、

放送してよかったなと心から思いました。

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企画は、取材や編集など、放送になるまでは大変なことも多いですが、

これらの嬉しい経験を糧に、今後も観た人にとってプラスの情報を届けられるよう頑張りたいと思います。

 

 

 

アナウンサールーム