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アジア圏からの観光客に大人気の青森 注目されるその理由とは?

2024.02.13(火) 18:45

実は今、青森がアジア圏から注目を集めています。中国のSNS、ウェイボーの青森県のアカウントの登録者数は130万8千人と、青森県の人口、118万人を大きく超えています。

なぜ、それほど人気を集めているのでしょうか。県内の観光地を取材しました。

アジア圏からの観光客に、なぜ青森に来たのかを聞いてみると…。

【韓国人観光客】
「青森は、リンゴが美味しいっていわれて、リンゴを食べにきました」

【台湾人観光客】
「雪を見たり、新鮮なものを味わいに来ました」

【中国人観光客】
「頭の中に青森のイメージが残っているので、青森に行こうの感じ」

大迫力のねぶたを間近で見ることができる、青森市のねぶたの家ワ・ラッセ。例年だと2月は、閑散期にあたるということですが…。

【ねぶたの家ワ・ラッセ事業推進部 佐々木琢也係長】
「外国からのお客様が、毎日見かけない日がないくらいお越しいただいていまして」

2024年に入ってからの展示室の入場者数は、2023年と比べて1.5倍!

今まさに春節の大型連休を迎えている中国や台湾など、アジア圏から多くの観光客が訪れています。

冬の青森を代表する観光地、八甲田では、ロープウェーの営業時間が終わる間際まで団体客が訪れていました。

【大熊ちひろ記者】
「アジア圏からの観光客たちは、初めて見る八甲田の樹氷に興味津々です」

2024年に入ってからの利用者は、2カ月連続で前の年を上回るペースに。

スキーやスノーボードといったウインタースポーツ以外にも、SNSなどで知った、樹氷が織りなす景色を楽しみに訪れる観光客が増えているということです。

【台湾人観光客】
(Q.八甲田は台湾で有名)「日本の中では、なかなか人気があると思うよ」
「とても寒い。でも、ここのすべてがとにかく素晴らしい」

【八甲田ロープウェー事業部 鈴木壮太郎主任】
「暖冬で、スキーコースも開ける時期が遅くなったりしておりましたので、このような形で、たくさんのお客さまにお越しになっていただけるっていうのはうれしいことですね」

青森市の魚菜センターも、外国人観光客で活気にあふれていました。

【市場の店員】
「アジアの方、中国の方の人数が、去年と見比べているんですけど人数、全然違いますね」

【店員と客のやりとり】
「トロ?」
「イエス、大トロ」

市場の中を回りながら、好きな具材を選んで丼を作る「青森のっけ丼」。

生の魚を食べる文化があまりない中国の人も、その味に大満足のようです。

【中国人観光客】
「ホタテが一番、やっぱりホタテが一番おいしいです」

【中国人観光客】
「生では、中国ではそんなに食べたことがないんですけど、すごくおいしいです」

県内各地を訪れている外国人観光客。

外国人宿泊者数を見てみると、新型コロナの影響で2019年以降、減少が続いていましたが、2022年は3年ぶりに増加。

中でも、香港は前年と比べておよそ56倍、シンガポールは43倍となるなど、アジア圏からの人気が高まっています。

その要因について、県はコロナ禍の間も、地道に情報発信を続けてきたことが、観光客の増加につながっていると分析しています。

【青森県観光国際戦略局 松尾英輔次長】
「リンゴの主な輸出先である台湾や香港では、リンゴのプロモーションと同時に、本県の観光のPRも行っていますので、ほかのエリアに比べて、本県の認知度は高まってきていると思います」

こうした中、1月20日に青森・ソウル線の定期便が運航再開したことも追い風になっていると話します。

さらに、現在はチャーター便のみとなっている青森・台北線についても、早期再開へ向けて、台湾のエバー航空と協議が進められています。

【青森県観光国際戦略局 松尾英輔次長】
「(新型)コロナ禍が明けまして、非常に混んでいるところよりも、比較的空いていて、あまりこれまで人が行っていなかった場所に行ってみたいと。そういう中で、春の桜のシーズンですとか、夏の祭り、秋の紅葉、冬の樹氷と、四季を通じた魅力を発信しながら、インバウンドの回復、拡大につなげていきたいと考えています」
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