1月1日の能登半島を襲った最大震度7の巨大地震。建物の倒壊や火災、津波によって大きな被害をもたらしました。
この地震で、津波注意報が出た深浦町の町民は…。
【町民】
「なんか、大したことなさそうだなーと思って、そのままいました」
(Q.防災意識について)「思っていても、準備はそうしてないでしょ、仲間同士でやっぱりリュックサックに物を詰めておかなきゃね、と言っています」
【町民】
「一瞬、日本海中部地震の時の思いが頭をよぎりましたけれど、特別その時みたいな不安はなかった」
(Q.普段から備えは)「特別そんなにしているというのはない、私の家、すぐそこなんですけれど、下が岩盤で固いので」
県内で想定される地震と津波について、皆さんは知っていますか。
県の最新の予測は…。
【青森県防災危機管理課 屋崎雪絵総括主幹】
「令和2年の4月には日本海溝・千島海溝沿い、太平洋側で巨大地震が起きるということで巨大地震のモデルを策定しています」
これを受けて県は2022年度、新たな被害想定を発表しました。太平洋側を震源とする最大クラスの地震を想定した地域ごとの最大震度です。
太平洋沿岸では、オレンジ色で示された震度6強を。県内の広い範囲で黄色の震度6弱から緑色の震度5強が観測されると予想されています。
こちらは、津波による浸水想定です。八戸市には最大26.1メートルの津波が、陸奥湾にも最大5メートルが到達するという予測です。
被害については、能登半島地震の状況に一番近い冬の午後6時に発生した場合、県全体で5万3000人の死者が出るという予測も示されています。
県は、ハザードマップの確認や県防災ハンドブック「あおもりおまもり手帳」の活用を呼びかけています。
【青森県防災危機管理課 屋崎雪絵総括主幹】
「いざという時に、どういうような非常時の持ち出し品を用意しておくといいか、どういう食料を用意しておくといいかが書かれていますので、ぜひ一度ご確認いただければと思います」