高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2023ファイナルは10日、さいたま市で開催され、EAST王者の青森山田高校がWEST王者のサンフレッチェ広島F.Cユースに2-1で勝ち、4年ぶり3回目の優勝を果たした。
立ち上がりは青森山田が積極的に前に仕掛けるが、個々のスキルで上回る広島が徐々にボール保持率を上げて優勢に展開するも、両チーム無得点で折り返す。
後半に入り、試合が動く。4分、広島がMF鳥井のシュートをFW井上が頭で方向を変えてゴールネットを揺らし先制に成功。
追いかける青森山田は攻撃的な布陣に変えて広島ゴールに襲い掛かるが、得点を奪えないまま終盤へ。
このまま終わるかと思われた終了間際の45分、青森山田はDF小沼が放ったロングスローがそのままゴールへ。広島GK山田が僅かに触ったとしてオウンゴールとなり、土壇場で同点に追いつく。
勢いづいた青森山田はアディショナルタイムも積極的に仕掛け45+4分、前線に上がっていたDF小泉のパスは後半途中から出場したFW津島の足元へ。津島は落ち着いてゴール右隅に決めて値千金の逆転弾。
試合は2-1で終了。青森山田は2019年以来、4年ぶり3回目の高校年代「真の日本一」に輝いた。
青森山田の正木昌宣監督は「あきらめない気持ちでやった結果が優勝になった」とうれしさを表現し、決勝弾の津島については「前日のパフォーマンスが良かったので仕事してくれる期待感があった。絶対お前のところに（ボールが）来るよ、と自信を持って送りだした」と話し、今季苦しんだストライカーのゴールを喜んでいた。
U-18サッカー 青森山田がプレミアEAST優勝 見守った黒田前監督「これで自信を持って次の大会に臨める」
