青森山田サッカー部 「プレミア、選手権の両方獲る」インハイのダメージをエネルギーに

青森山田サッカー部 「プレミア、選手権の両方獲る」インハイのダメージをエネルギーに
青森山田サッカー部 「プレミア、選手権の両方獲る」インハイのダメージをエネルギーに

青森山田サッカー部 「プレミア、選手権の両方獲る」インハイのダメージをエネルギーに

青森山田サッカー部 「プレミア、選手権の両方獲る」インハイのダメージをエネルギーに

青森山田サッカー部 「プレミア、選手権の両方獲る」インハイのダメージをエネルギーに

山本虎主将曰く、「想像以上のダメージだった」というインターハイの敗戦から約4カ月。3冠を狙っていたチームは、残り2つのタイトルを獲るべく、更なる奮闘を続けていた。

インターハイ後に再開されたプレミアリーグでは、着実に勝ち点3を積み上げていった青森山田高校。ホームで行われた第14節の柏レイソルU-18戦で敗れたものの、前年のプレミアリーグ王者である川崎フロンターレU-18との上位対決では2-1で勝利を収め、グラウンドに詰めかけた大勢の観客の前で歓喜に湧いた。

第18節、雨が降り続く中アウェーで行われた尚志高校戦では、前半43分と45分に立て続けに失点。後半には、怪我のためスターティングメンバ―から外れていたDF小泉佳絃をFWで起用するも得点を奪うことができず、0-2で悔しい敗戦となった。チームとしては、「重要な3連戦」と位置づけていた川崎フロンターレU-18戦、尚志高校戦、市立船橋高校戦だったが、ラストの市立船橋高校戦では均衡状態から終盤の2得点で勝利し、全国高校サッカー選手権青森県大会による中断期間に入った。

青森県代表の座を懸けての決勝は、7年連続で八戸学院野辺地西との対戦となった。前半12分、キャプテン山本虎が相手GKの股を抜くヘディングシュートで先制すると、FW米谷壮史のハットトリックを含むゴールラッシュ。終わってみれば9-0で制し、全国への切符を手にした。

高校選手権予選による中断から再開された11月19日のプレミアリーグは、前橋育英高校をホームに迎えての一戦となった。チームによると、これまで過去11回の中断明けの試合は3勝6敗2分で、勝つ確率はわずか27%とのことだったが、今回は2-1で勝利を収め、ホーム最終戦を白星で飾った。2位の尚志高校が敗戦したため、勝ち点差は4に開き、次節、アウェーでの昌平高校との試合に勝利すれば、プレミアリーグEAST優勝が決まる。

20日は全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選。その結果、初戦の相手は飯塚高校(福岡県代表)に決定し、選手権へのムードも高まってきた。3年生にとっては、集大成が近づきつつある。

中・高の6年間を青森山田で過ごしたDF小林拓斗(3年)は、「夏から再スタートして、ようやくここまできた。プレミア、選手権のどちらも獲れるように良い準備をしたい」と意気込みを語る。同じく、6年間を青森山田で過ごしたキャプテンのDF山本虎も、2冠奪取に燃えている。「まずは昌平戦までの1週間、自分たちにベクトルを向けて頑張る」と、まずは王手がかかっているプレミア優勝に目を向けている。「どんな相手がきても、なぎ倒していくだけ」と正木昌宣監督。この冬、歓喜に溢れる青森山田高校を見られるか。勝負の時がやってきた。

取材・文/小野なな(フリー)

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