不正受給していたのは、青森市幸畑の設備工事業者「佐藤防災」です。青森労働局によりますと、「佐藤防災」は、事実と異なる出勤簿や賃金台帳などを作り、労働者を短時間出勤させていたにもかかわらず、全日休業させていたと申請し、雇用調整助成金およそ987万円を不正に受け取っていました。
これに対し、佐藤防災の佐藤治彦代表は青森朝日放送の取材に応じ、今の心境を語りました。
【佐藤防災 佐藤治彦代表】
「私、一銭も取っていないです、あえて、皆生活あるから、それを不正受給って月に1回、たった1回の1、2時間ですよ、それを不正だということで」
「コロナで苦しいから、助成制度を使って、従業員に給料を支払って、誰も隠している人はいなくて、従業員2人しかいないにも関わらず、こういうふうな書類を出されても、納得はいかない」
一方で、青森労働局は「佐藤防災」が返済計画を作成中であることから、刑事告訴をしない方針です。
新型コロナに関する雇用調整助成金を巡っては、青森労働局では、今回を含めて4件の不正受給を確認しているということです。