弘前市の洋菓子工房ノエルの店主、成田勇さんから指導を受けながら、お菓子作りに取り組んでいるのは、弘前実業高校家庭科学科の3年生3人です。
家庭科学科では、「津軽の食文化の伝承」をテーマに、県の特産品を広めるものづくりを進めてきました。
3人が試行錯誤を重ねながら考案したのは、チョコレートの焼き菓子、ブラウニーをベースにしたものでした。
【高校生】
「これは、生地を絞って切る時が難しいんですよ」
「持ち上げちゃうと伸びちゃうので、手元できゅっと切れば」
そして青森ならではの食材、黒ニンニクで独特の風味を演出します。
【高校生】
「この黒ニンニクは甘酸っぱい感じで、フルーティーな味なので、全然生でも食べられるし、こういうチョコにも合うので」
津軽在来のトウガラシ、「清水森ナンバ」も味のアクセントに。
【弘前実業高校3年 工藤美結さん】
「ただの甘いブラウニーじゃなくて、最後にちょっとピリッとする辛さがアクセントとなっていて、普通のブラウニーとはちょっと違う」
黒ニンニクと清水森ナンバを使ったこのお菓子の名は「KURO(くろ)ウニー」。
考案した生徒も、満足の出来となったようです。
【弘前実業高校3年 小枝瑚都さん】
「最初食べた時に黒ニンニクを感じて、その後にブラウニーのチョコレートを感じて、その後にちゃんと(清水森)ナンバがツーンとくるので、ちゃんと3段階に分かれて感じられると思います」
「KUROウニー」は、1個270円で、洋菓子工房ノエルと津軽藩ねぷた村、県特産品センター東京店で販売しています。
キャスター)
弘前実業高校の生徒たちが考案した「KUROウニー」です。試食してみましょう。
食べてみると、ニンニク感が無く、フルーティーな味わいに、チョコレートの風味が後から包んでくれるおいしさがあって、初めて食べるようなスイーツです。
試行錯誤の過程では、ホワイトチョコレートを使ってみたり、黒ニンニクをペースト状にして混ぜてみたり、といろいろ工夫があったそうです。