亡くなったのは、愛媛在住で第58青木丸の作業員、三好力さん(40)です。
八戸海上保安部によりますと、三好さんは、28日午後5時ごろ、八戸港の八太郎北防波堤の上で作業をしていたところ、高波に足をとられ海に転落しました。
他の作業員に引き揚げられ、八戸市内の病院に運ばれましたが、およそ2時間半後に死亡が確認されました。
第58青木丸は、高波で流された配管を防波堤に固定する作業をしていて、三好さんのほかに、防波堤にいた1人と船上にいた5人の作業員もけがをしましたが、命に別状はないということです。
工事を発注していた国土交通省東北地方整備局によりますと、作業に当たっていた人は、全員ライフジャケットを着用していたということですが、事故当時、八戸市には「波浪警報」が出ていて、仙台管区気象台によりますと6メートルほどのうねりを伴う波が観測されていたということです。
八戸海上保安部が事故の原因などを調べているほか、東北地方整備局も29日付で事故調査委員会を設置しています。