【坂本庸明記者】
「男性はこのバス停から東におよそ3キロの山中で遭難しました。この山にキノコを採りに入るのは今回が初めてではないということです」
行方が分からなくなっているのは田子町田子の団体職員、簗田尚久さん(80)です。
警察によりますと簗田さんは10日の午前6時ごろ十和田市奥瀬の山にキノコ採りのため1人で入りました。
午後6時ごろになっても帰宅しなかったため、家族が携帯電話に連絡したところ簗田さんは「道に迷った」と話していたということです。
その後簗田さんと連絡が取れなくなり翌朝家族が周辺を捜索しましたが見つからず警察に通報しました。
「雲井の流れ」バス停から東におよそ3キロの山中では簗田さんの車が見つかっています。
12日は午前7時から警察と消防20人態勢で山中の惣辺川付近を中心に捜索をしていたところ、午後4時前、県の防災ヘリ・しらかみが、川の中に男性の遺体を発見しました。
警察はこの遺体が簗田さんの可能性もあるとみて、身元の特定を進めています。キノコ採りの遭難は県内で2025年初めてで、2024年は9件起きています。