2019.07.03(水)

ある親子との出会い

written by 稲葉千秋

やっと会いたかったお二人に会うことができました。

先日、テレビ朝日のドキュメンタリー番組

テレメンタリー「はしりたい~難病A-Tと向き合う母子の絆」 の制作打ち上げに出席しました。

難病を抱える10歳の小山内龍弥君と母親の美和子さんを追いかけ、難病治療の現状を取材した番組です。

2月に放送し、2019年1月~3月放送の12本からクール賞 優秀賞に選ばれ、

さらに2018年度放送分の年度優秀賞にも選ばれました。

私は番組のエンディングで、美和子さんが龍弥君に贈った手紙を読ませていただきました。

番組に携わってから今まで直接ゆっくりお会いする機会を持てず、

ようやく2人に会うことができました。

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美和子さんとは、4年前のある大学の学園祭で出会いました。

ご自身が立ち上げたNPO法人ふたつの虹のビラ配りや募金活動をしていて、

そこで難病A-Tと闘う少年の存在を知りました。

私はまだ入社1年目だったのでできることも少なく、それでも何か力になれたらと思いました。

そんな思いを抱いていた矢先、先輩記者のNさんが小山内さん親子の水トク企画を作るので

ナレーションをしてほしいと頼まれました。

私はまさかと思い、二つ返事で引き受けました。

ナレーション収録のときは、2人の懸命な姿を見て自然と涙があふれ、難病の重さを感じました。

その特集がきっかけとなって企画された今回のテレメンタリーでも、

美和子さんの手紙を読むという大事なパートを任され相当な責任を感じましたが、

美和子さんの龍弥君への思いを大切に読ませていただきました。

打ち上げでお会いしても、番組で見ていた通りの、明るくて素敵な親子だと思いました。

龍弥くんはスタッフからもらったおもちゃをうれしそうに眺めていて、

私に「ちぃちゃん」とあだ名を付けてくれました♪

美和子さんはとにかく明るく楽しい方で、たくさんパワーをいただきました。

本当に、早くA-Tの治療法が見つかり、完治して元気になってほしいと心から思います。

制作のために連日夜遅くまで格闘していたスタッフとも、

映像を通してこの難病を伝える役割の大きさを確かめ合いました。

この制作チームに少しでも関わることができて本当に幸せです。

これからも、微力ながら小山内さん親子を応援していきたいです。

より多くの人に、A-Tという病気を知って頂き、

治療法の確立に向けて協力していただけたらと思います。

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番組はこちらのURL(NPO法人ふたつの虹のホームページ)からご覧いただけます。

https://www.double-rainbow.jp/

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