東京・豊洲市場で初競り　大間マグロが12年連続で一番マグロに

2023/01/05(木) 18:45

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午前４時半ごろの東京、豊洲市場。ずらりと並んだマグロ。そして、品定めをする仲買人たち。新春恒例のマグロの初競りが行われました。

午前５時すぎに始まった初競り。次々と競り落とされる中、縁起物とされる最も高い値をつけた「一番マグロ」は、２０２３年も大間のクロマグロでした。

競りの後、運ばれてきた「一番マグロ」。１２月３１日に水揚げされたもので、重さは２１２キロ。価格は３６０４万円と、２０２２年の価格を２千万円近く上回りました。

競り落としたのは、都内ですし店を経営する「オノデラグループ」と、水産仲卸業者の「やま幸」。２０２３年で３年連続の「一番マグロ」獲得です。

【「銀座おのでら」坂上暁史総料理長】
「予想通りの良いマグロです。脂の質もそうですし、胴体がコロコロとした状態がいかにも良いマグロっていうのを言ってますよね。マグロ自体が」
「やっぱりこの、マグロの長さに対しての胴体の幅、これが脂を持っている上質なマグロの証しだと思います」

この「一番マグロ」を釣り上げたのが、竹内正弘さん。釣り上げたマグロが「一番マグロ」となるのは今回で７回目。過去には３年連続で「一番マグロ」を獲得したこともあります。

【一番マグロを釣り上げた竹内正弘さん】
「まぁ、何回でもうれしいことですよ」
「（マグロが）船に上がった時から『もうこの魚最高だね、良い魚だな』って思っていました」
「尻尾切って、肉質から体型から肌の色からね、最高に良い魚に見えました」

そして、大間のマグロとしては１２年連続の最高値の獲得。関係者も安どの表情を浮かべていました。

【大間漁協　小鷹勝敏組合長】
「今年（２０２３年）も一番と、ちょっといろいろな問題があったけれども、漁師はそれだけ頑張ってくれてさ」
「３６００万って言えばね。捕る人もそうだし、我々組合員としても非常にうれしいとね。それ以上のことはないと」

「一番マグロ」は店へと運ばれた後、刃渡り１メートル５０センチの「マグロ包丁」で手際よく解体されていきます。そして、ブロック状にされたマグロは都内の９店舗で提供されました。その量は、握りずしにして、およそ８０００貫分にもなるということです。

こちらの店では、赤身とトロのセットで１皿１０４０円で提供されました。早速、この縁起物を味わった人は。

【食べた人】
「おいしいです！」
「めでたい味がしました。今年一年が良くなりそうな味がしました」

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